岐阜の葬儀社、葬儀の目的と価値は?

昨夜、日本葬送文化学会定例会のお話はすごく葬儀社に聞いて欲しかった。

講師のお方は、株式会社メモリアホールディングスの代表取締役会長の松岡泰正氏でした。
メモリアホールディングス社さん、実はそれほど古い会社ではありません。
2000年に創業、現在16年目、しかし年商30億円以上(40億円に近いとのこと)。
M&Aを繰り返して、コンサルティング、FC化、式場を展開、更にウェディング、そして見守り隊事業も。

会長の松岡氏は数少ない日米のNLP協会の会員だけではなく、講師でもあり、更に日本ドラッカー協会の会員でもある。葬儀に心理学を用いて、人の行動学を研究し、大きく成長させたと。
しかし、その成長も最初から平坦な道ではなかったと。起業した時、最初の三ヶ月間は仕事はナッシング。そりゃ、そうです。葬儀社が出来ました。明日から仕事が来るわけでもありません。営業活動せねば。
そこでポスティングをずっとやって、社員からは「ポスティング会社に務めたわけではありません」とまでトホホなことを言われて、やっと葬儀が。それでも最初の電話は「どうしてうちのオヤジが危篤だとわかったんだ!」と勝手な言いがかりを付けられたクレーム。( ´Д`)=3 ハァですね。

そんなところ、葬儀が何故衰退化したか、そしてどっちの方へ向っているのかと考えられたらしい。

葬儀の規模から4通りあると。実は社葬を含めると5通りある。

  1. 社葬
  2. 一般個人葬
  3. 家族葬
  4. 直送
  5. ゼロ葬

( ゚д゚)ハッ! ナニこのゼロ葬とは?!
つまり、直送とは変わらないが、遺族すら来ないで葬儀屋さんすべてお任せ。そしてそのまま永代供養墓に入れて「お・し・ま・い」( ー人ー)|||~~~ ナムナム

これが巷で許されるのか!って思いながら、これが現状だ。
さて、これをどう終わらせるかではなく、何故こうなったかの原因を究明しない限り流れは止まらない。一言で言えば、会長は「葬儀に目的がないからだよ。だから価値がないんだよ。」と!

おぉ〜!正しくだわ。
ハッキリ言うが、葬祭業を先祖代々から営んでいると、そう言うのが目に入らない。
つまり、施主にも参列者にも葬儀の意味以前に葬儀の目的がないから価値を見いだせない。

では、目的ってナニか?
人を見送る?いや、そんなのは当たり前だろう。
一人の人間を火葬し、骨壷に遺骨を納めて、最後はどこかへ納める。これが目的となる。

葬儀屋さん、それって単なるあんたらの業務だろ。
客の目的ではない。
そして無目的な買い物(葬儀)ほど無駄がないし価値が無いと昨夜言われた。
そうだわ。
洋服にしても、ジュエリーにしても、パソコンにしても、利用目的が明確で無いものを買うと、あとで後悔するんだよね。一回限りの利用だったりするから。(そんなこんなで、それは別のレンタルビジネスになっているので)。

葬儀も似てないでしょうか?
参列者は誰のために参列しているの?遺族は何故葬儀を執り行っているの?
一人ひとり、目的は違うはず。
その目的を遺族に見いだせない限り、葬儀の単価なんか上がるはずもないし、規模も小さくなる。
まして、参列する側だって、わざわざ←はい、わざわざですよ、弔問に訪れるわけですから、宗教家の念仏の意味すらわからない状態の葬儀で、儀式だけやり遂げる葬儀なんか本当は意味どころか目的すらないわけです。

目的があれば価値は見いだせます。
そして、ただ値段を吊り上げる葬儀もダメですよ。
葬儀は、見送った人たちの心の安らぎを与える儀式でもありますから。

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