不動産がある場合、相続を後回しにされると厄介なことになります。
多くの方がバブルのときに痛い目に遭いご存知かと思いますが、「原野商法」です。
思い出してください。
原野商法その物は価値のない土地を売りつけることです。
バブルの時に当時、不動産屋さんと墓石屋さんが地方を開拓するのに遠い田舎にリゾート地みたいなところにお墓を開拓したのを。今では荒野のごとく荒れ果てているところが多いです。そして、価値がないまま活用もできず、荒野のごとく荒れ果てる。
そして、実際は自分たちも景気が悪くなり、その地方へ家族でのお参りをすることもなくなりそこを活用することもできず、放置。
さらに当時、「値が上がりますよ」と言われて田舎の土地を購入した方々もおります。
今、この土地がどうなっているでしょうか?
多くの場合が草ぼうぼう状態で荒れ果てている。
何を隠そう、私の実家も旧軽井沢にそんな土地があったはず(笑)
昔、よく「買いたい人がいるんです。売っていただけますか?」と言う電話がかなりありました。
幸い、父は放置してましたが、一時、どこかの不動産屋が勝手に「売地」の看板を出していて、囮り物件として使っていたのもあり、別の地元の不動産屋さんから問い合わせがあったくらいです。
これは列記とした犯罪ですね。
さて、原野商法で、よくあるのが不動産屋や仲介ブローカーから「売ってくれますか?買いたい人がいますので」と言う問い合わせに対して「測量せねばならないので、測量費XX万円、登録日、広告費必要です」と。
その土地を持て余していて、売れるならと言う思いでおカネを振り込んでしまうケースがかなりあります。
ここで、測量したかしないかで詐欺が成立します。
仮に測量したからと言ってもその物件が売れずにそのまま残ってしまったらどうするのか?
これは、非常にグレーゾーンであり、詐欺には値しない。
まして測量した事実があるなら尚さらです。
しかし「売れるから」や「買う人がいます」などと言う謳い文句を言われて、そのままなしの粒だった場合はどうなるか。
これこそ、消費者生活センターに相談するとか弁護士を通じて交渉するしかありません。
多くの場合、費用を支払った会社がなかったり(倒産)、資金巡りが悪く返せなかったり(もう殆ど詐欺)、返金を渋ったり(当然のごとく、測量したが、やはり売買契約まで至らなかったなど)、多くの事情があります。
当時X00万で買った土地(当時、かなりの人が投資目的として本当に価値が上がらないような土地を見にも行かず買ってしまった人もいます)に本当は買い手もいないのにブローカーから測量費、広告費、登録日などの名目で請求されてドロンしたところも少なくない人もいらっしゃるかと思います。
こう言う土地は固定資産税もそんな高くないので口車に乗らないほうが便利です。
このようなお話がきたらまず他の現地の不動屋さんに相場などを聞くのもいいでしょう。
周囲で売りに出ている物件などはネットでもすぐに探すことができます。
そして、すぐ売る必要がないこのような土地であっても相続の時に大変になるので、遺言状できちんと処理できるようにしておくことが大切です。