今年はオランダの会社が参加されていました。
こちらはお話を伺ったら、火葬で遺体から落ちてきたドロドロに溶けた貴金属を回収する技術をビジネスとしている会社です。
まず、日本は遺灰にするのではなく、遺骨にし、体の原型を整うように残す「遺骨保存文化」であり、すべてが粉々に落ちてしまう西洋とは全く異なる風習があります。まずここを理解していただきたい。
次に一つの火葬が終わると次の火葬が待っている。もちろん900℃以上で焼いてますので冷ます時間も必要ですが全ての炉が可動していた場合、それも次から次へとする状態であるなら、回収している時間が足らないのは言うまでもありません。
さて、火葬炉というのは900℃〜1100℃くらいまでの高温と風で棺を焼き払います。
熱風にて棺に入れた副葬品を飛ばして綺麗にご遺体を遺骨にします。
火葬が終わった遺骨はまだ炎のように赤く燃えてます。
少し経った(冷めた)ところで代表遺族を呼び、火葬したことを確認してもらいます。
何を確認するやら・・・
またその時に落ちた貴金属(歯の詰め物など)は黒く溶けて落ちてます。
これを火葬場は回収します。
金属があると遺骨を必要以上汚しますので、すぐに除去します。
そしてお骨上げです。
つまりお骨上げの時は遺骨しか残ららない状態で遺族へ提供されます。
その後、定期的に火葬炉を掃除する会社もあり、そう言うところもきちんと回収しているはずです。
従って、日本で火葬場に自社の営利目的にて貴金属のみを回収しようとするところは成功しないだろうと。その会社は火葬炉の掃除などはせずに、貴金属だけを回収するからです。
更に、日本では海外のように義足などは燃やさないからです。確かにインプラントなどは一緒に燃やしますが、海外のような大腿骨の義足などの火葬は存在しないからです。