葬儀経営 004 葬祭業は完全競争市場に近い

こんにちは
有限会社ワイ・イー・ワイの和田です。
この度、葬儀経営の経済学の勉強ビデオをアップしておりまして、今回の内容は市場での葬儀社のビジネススタンスで「競争市場のどの位置にいるか」で、そこに葬儀社を当てはめていく内容です。

前回は「儲かる企業」と「儲からない企業」の話をしました。

まず葬儀社は自由競争の中で生きています。
そして、大企業はいないと言っても過言ではありません。
葬儀社で上場企業は数少ないです。
葬儀社でない上場企業が葬儀部門をやりはじめたところもあります。
それでも10本の指でカウントできます。

さて、競争市場の条件は何かというと大まかにSCPから見ると3つ、RBVから見ると2つ。
この5つに当てはまるかどうかです。

  1. 市場に無数の小さい企業がいて、どの企業も市場価格に影響を与えられない
  2. 他企業の新規参入のハードル(コスト)が小さい(ない)
  3. 企業が提供するサービスや商品に差がない(同品質)、差別化ができない

実はそれ以外にもRBVから見たら追加に

  1. 製品、サービスを作るためのの経営資源が他企業よりも安くまたはゼロに近い状態でできる。
  2. 他企業の製品やサービスの情報を顧客や同業者が持っている

 

ROE(Return on Equity 株式資本利益率または自己資本利益率)から見ると、ROEが高い会社ほどいい会社だと言われて強いわけです。そこにおカネが入ってきます。
ブランドのROEと言うのもあります。
さて、ここでROEが高い会社が儲かっている会社で、ROEが低い会社が儲かっていない会社であるののわかります。ここはご自身で調べてください。

次に、先ほどの5つの条件を考えると、葬儀社は完全競争市場の最先端にいるのもわかります。
なぜそうなるかというと、規制もなければ、資格も必要ないからです。
今日から手を上げて自分が葬儀社になりますと宣言するだけです。
あとはそこの地域のノウハウ(風土風習)のみ。

一番葬儀社を作りそうなのが、葬儀社の社員なんです。
既にノウハウはあり、取引先も知っているから。
同じ土俵(地域)で開業すればいいわけです。
顧客を持つ美容院に似てますが、資格が必要ないだけすごく簡単です。

それを、通常なんと言うのかは:

レッドオーシャン

そんな産業に入ってこようとするあなたの勝機はあるのでしょうか?

 

One comment

Comments are closed.