NFDA 2020オンライン展示会

NFDA(National Funeral Directors Association) が米国現地時間中部サマータイム10/20〜22日の三日間オンラインイベントを開催しました。(サマータイムは最近では11/1に解除)。
日本時間ですと10/21の午前3時からオープニング・セッションが開催され、閉会が23日の午前6時ころでして、そこに私は付き合いました。

今年のテーマが「Let’s Reconnect」で、再度つながるということでした。
コロナ禍で人々が離れて、更に隔離、死別があったので、再度「つながる」と言うのを重視したようです。

私は昨年、現地シカゴまで訪れて参加して参りましたが今年はオンラインでセミナーを参加することができました。

LinkedInの投稿にも書きましたが、付け加えたいと思います。

LinkedIn:今年のNFDAは大きく舵を切った。

さて、なぜ大きく舵をきったかというと全世界が中止か延期の中、オンラインに踏み切ったからです。
実際、このイベントが4月や5月に開催されているなら、確実に中止であったかと思います。
それは、まだ世間がzoomに対する疑心暗鬼だったり、Google、Microsoftを除いてvcube、skysea、webx、Bluejeansなどを使うには導入コストが高かったり、不慣れであったり、全世界的でもなかったり、色々課題があったからだ。

そもそもGoogleのハングアウトも同様にお世辞でも画質が良いとか使い勝手が良いとも言えなかったし、MSのSkype(for business含む) もクライアント側の処理能力を酷使するためにハードを選んだり大勢では出来なかったり課題があった。

そして課題が「ビジネスをどう続けるか」が課題でした

つまり、葬儀社がどう舵取りをするかが課題です。
葬儀社がビジネスをどう継続していくか、または売却、倒産させるか。
米国には葬儀社専門の金融機関や事業者専用の保険会社(損保会社)などがある。
金融機関と言っても、ローンなどの融資、売却への手伝いなどをする銀行である。
それだけ葬儀社はステータスの高い職業であると理解していただきたい。
日本みたいに、誰しも手を上げればやっていい業務ではなく、法律、解剖学、医学などもきちんと知っていないといけない職業であり、弁護士、医者と並ぶ職業であり、さらに各州ごとに免許を取得する必要がある。
つまり、自分が所在している隣の州の免許申請は行っておくべきだと。とくにNYやNE地方は密接しているので、州をまたがることが多い葬儀屋さんはそれぞれの州から営業許可証を取得せねばならない。

さて、このNFDAというのはどういう組織なのか説明せねばならない。

NFDAは全米葬祭業協会という組織で、日本でいう全互協や全葬連を合わせた葬儀社やエンバーマー含む葬祭ディレクターが所属する組織であり、情報提供やセミナーなどを行っている巨大組織である。
そこには米国以外、世界中の葬儀社や葬祭ディレクターが所属しているし、私もかつて実家の株式会社 和田にいるころはNFDAに所属しレッドブックと呼ばれる名簿に掲載され、現地のイベントに参加したことがある。

ここで思うのはなぜ、海外の葬儀社が所属するかである。

まず、海外で亡くなった邦人がいた場合、現地の葬儀社が日本にコンタクトを取りたいとき、真っ先に見るのがこのレッドブックであった。今ではNFDAのオンラインデータベースで検索できるが。
もう一つは、父が全葬連の常務理事を努めていたので、海外からの葬儀社との交流もあり、連絡先を交換するのが楽であったからだ。
もちろん、当時はFacebookやTwitter、LinkedInなどのSNSはなかったから、このような手段がベスト・プラクティスであった。
そういう意味で世界はより近くなった。

逆に、当時の入会資格と会費が施行件数によってクラスが分かれるようになって、年間多く施行している葬儀社のほうが会費が高く(それだけ従業員もいるからサポートするためでもある)、会員になるメリットが私にはなくなったので、随時イベントに参加することにした。

LinkedInにも書いたが、今回はネットで参加したので、メリットとデメリットを紹介します。

ネットで参加できることのメリットはいくつかあります。

    1. 現地まで行かなくて済む(旅費がゼロ)
    2. 同時に複数のことができる(他のイベントにも参加できる)
    3. 国内での仕事もおろそかにならない

逆にデメリットもいくつかはあります(LinkedInに書いた内容より増えてます)。

    1. リアルで話が聞けないから交流が現地でできない
    2. 意見交換も情報収集もタイムラグが生じる(ホットな情報ではない)ので個別に聞けない場合がある
    3. 多数に無勢状態でこちらを憶えてもらえない(数百から1000人単位で参加する)
    4. 多くがすでに収録されたモノで質疑応答だけがリアルタイムであったりする
    5. リアルタイムの場合、講師が現地の回線品質によって画像が乱れて文字や映像が見づらい
    6. 時差があるとつらい(今回は14時間の時差があった)

こう見るとデメリットが多く感じ取れるが、実際は旅費や時間が無駄にならないのと、さらに映像があとから見れたり、聞き逃したものを再確認できるのでメリットは計り知れない。
ちなみに、私は同時に先週は3つのオンラインイベントに参加し、そのうちNFDAとinc.com主催のイベント(中部時間と東海岸時間)を同時に参加していたのでマルチコンピュータを使い聖徳太子みたいに両方を基調していたので助かった。

さて、次にこの3日間のイベントでNFDAは何を伝えたかったのを考えてみた。

主たる目的は「Reconnect」で「再度つながる」ことであった。

つながるというのは、葬儀社と葬儀社、葬儀社と業界関係者、葬儀社と銀行、葬儀社と顧客である。
ビジネスをどう継続していくかが重要であった。
そのためにはどういうことを具体的に葬儀社はやらねばならないのとか意識改革をせねばならないかという講義がほとんどであった感じがする。
そこには、法律について一日中(現地時間二日目)はすべて法律関係のセミナーが開催されていた。

コロナに関することはほぼなく、逆にコロナで家族を失った人たちへの心のケアの方法であった。

葬儀社は「ラスト・レスポンダー」であり、「セカンド・レスポンダー」でもあり、葬儀社はお客へ接する際、一番最初に心のケアを提供せねばならない人であるというセミナーの多くがあった。
つまり、葬儀社はグリーフ・ケアの第一人者でなければならないので、そのセミナーを開催し、zoom会議や事例を聞くことも出来た。(失礼ながら、私は夜中に参加して寝間着姿なのでzoom会議の参加は遠慮しました)。

もちろん、日本の葬儀と欧米のキリスト教をベースにした葬儀の温度差はかなりある。
その中で日本人が宗教者へ求める内容とキリスト教信者が求める内容や役割もかなり違いがあるので同じ答えには達しない。

こちらのセミナーはアルカリ溶解液でご遺体を溶かして骨にする会社のセミナーです。
去年、色々と話を聞けたのと、弁護士からの見解も含めて事業の紹介をしているところです。

面白いことは、これらのセッションが米国では州でのライセンス更新に必要な講義ともなっており、単位を貰える仕組みであった。
そして、最後に出てくるコード番号があり、そのコードを入力してアンケートに必要時間内決められた日数以内(二日間くらいの猶予)に答えることで(参加して見ていないとアンケートには答えづらい)、単位を貰えた。

中には単位には値いしないセッションもあった。
こういうのも聞いておくのも何かと業界指向がわかってくるのでありがたい。

今年は本当に幸いだったのは終わってからでもzoomセッション以外のセッションを見ることができたのでありがたかった。

jfuneral について

有限会社ワイ・イー・ワイ代表取締役、個性心理學研究所GENESIS支局長、Chigasaki Love主催、Blackberry愛好家、yeyshonan.com
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