葬儀社と連携するビジネス展開

日本の葬送ビジネスは特殊な事情でなりたっています
そこでビジネス展開をすると言うのは非常に面倒くさいのが、誰にどうつながればいいのかがなかなか外部からではわからない。
そういうときにエキスパート(水先案内人)が必要なんです。

既存の葬儀社の社員が葬儀社を始めるのはそう難しいことではありません。
さらに、葬儀社へすでにものを納めている会社(花屋さん、仏壇や位牌屋さん、仕出し屋さん、返礼品屋さんなど)は取引がわかっているので難しくはありません。

しかし、何が難しいかと言うと、それ以外のはじめて技術を提供している新参の会社さんはどこに何を聞けばいいのかわかりません。
どの産業でも同様ですが、葬祭業の仕組みは上下関係よりも横の関係で連携プレーを取っているからです。葬儀屋さんとしては、ITが本当に必要なのかというと、あったら便利程度だからなのです。

だからこそ今ままで社会変動があっても茹でガエル状態にならなかったとも言えます。
しかし、これからは違います。

先月24日からエンディング産業展が始まり、3日間で13907名の参加者の報告がありました。

連日に訪れた方々はノーカウントなので、実際はもっと多かったでしょう。

例年から比べましたら半数ですが、コロナ禍の状況で、これだけの人々が関心を持って参加されたこともすごい話です。

しかも、この日本のエンディング産業展は今年、世界ではじめての、業界のリアル産業展だったからです。ゆえに、世界中の多く葬儀関係者の方々が注目されていたかと思います。

何故なら、各国で医療崩壊がギリギリ起きていない国々でも、すでに葬儀業界の崩壊が起きています。米国を見ても、医療にたどり着けなかった人たちは亡くなってしまい、葬儀社が対応していました。

日本は社会保険制度が立派であり、誰しも平等に扱わねばならないので、ベッド数が空いていても看護師やスタッフが足らなくなり崩壊がおきるわけです。突然の大事故の状態でのトリアージと違い、きちんと診ることが義務付けられてしまっているからとも言えるでしょう。
米国では、おカネがある人(つまり保険がある人)はきちんと診てもらえるという資本主義社会の度が行き過ぎた形で進展したからでもあります。そこでオバマケアなどが提案されましたが否決されました。

日本だけ特殊な世界であるからこそ注目されています。
そこは多神教という日本人の宗教概念がないからと言う説ではないと思います。
もっと違うレベルではと。

展示会にご参加された皆様がたもお気づきだと思いますが、葬儀の仕組みがこの一年で大きく変わりました。宮型霊柩車はこの10年くらい製造されているのを見なくなりました(実際、まだ走っていますよ)。

葬儀の現場の変化は、もちろんコロナのせいがかなりあります。
その変貌というのは、大きな葬儀がほとんどなくなり、家族葬中心になってきたというのもありますが、オンラインで参列する手段もやっと出てきました。

では、オンラインで参加するというのはどういうことなのでしょうか?と考えたことがございますか?

普通なら お通夜含むご葬儀は、自分の時間を割いてまで参列し遺族へお悔やみを伝えるのと故人へ棺の前(祭壇の前)で心の中でお別れを告げる場所でありました。

オンライン葬儀は自宅から葬儀を見て、お焼香もあげることなく、場合によっては画面越しで手と手を合わせて故人の冥福を祈る場になりました。
通勤中の電車からでも参列?することが可能になります。

それくらい変動しているということです。

私ともとして、何をお客様にご提供できるか と言えば、この葬送文化のご案内と皆さまのお持ちな技術やサービス、さらに商品の販売のお手伝いなどです

つまり、簡単に言えば、葬送業界への水先案内人です。

とくに技術というのは日進月歩で進んでいます。
「今でしょ」がモットーで、売りに行くことが大切かと思っています。

誰しも芸能人や著名人以外、こんなにも早く自分の家族のご葬儀をzoomやYouTubeライブでご葬儀を配信する時代が来るとは思ってもいなかったはずです。

これだけ世の中が変わってしまったことです。
コロナが沈下したころ、まだまだこの5年先以内でオンライン葬儀の否定派と肯定派の意見が二転三転するかと思います。

今まで何かあった場合、葬儀屋さんに電話していた時代が今ではネットで検索し、葬儀社ではなく、ブローカーに相談する時代になりました。
その仕組を作ってしまったのも葬儀屋さんです

葬儀が低下価格化しているなか、一番コストがかかるのが人件費です。
人しかできない仕事、コンピュータやAIなどができる作業

今後、もっと明確になり、別れていくかと思います

そこがすぐ変わるかというのは、たぶん変わらないと思います。
しかし、すぐ変わらないからといって待っていると茹でガエル状態になってしまいます。

そして、90年代初旬にwwwができてより多くの研究者たちが利用しはじめました。Windows 95が発売され、一般に大ブレイク。
誰しもこの25年で一般家庭の回線速度が1Gbpsになるとも想像していなかったはずです。

それだけ変貌が激しくなっていながら葬儀業界だけはあまり変化がありませんでした。

これからもjFuneral.com事業でビジネス勉強会や企業紹介などを進めていきたいかと考えております。

さて、あなたならどうやってこの葬祭業の世界に参入しますか?