葬儀・葬送ビジネスポッドキャスト エピソード13 「葬儀社のUSP パート2」
こんにちは、今のところ、日本でたった一人の葬儀・葬送ビジネスポッドキャスター 有限会社ワイ・イー・ワイの和田です
死に方改革® 研究者 及び 旅のデザイナー® 、あの世への旅です。
今日は 2021年7月10日 です
同じ内容でYouTubeも久しぶりにアップしました。
実際、1ヶ月前のエンディング産業展の映像は未だにアップできていないのと、4日の日曜日にHDDが同時に2台吹っ飛んだので、復旧も含めてナンとかサルベージできないかと・・・結論出来ませんでした。
さて、ポッドキャストでは前回のお話、エピソード12は「葬儀社のUSP」でした。
YouTubeの方々は jFuneral で podcastで検索していただけるとありがたいです。
今回のお話はその続きのUSP パート2です。
まず、USPとは(Unique Selling Proposition) で、独自の強さのセールスポイントですよね。
さて、葬儀屋さんのUSPは何かと深掘りしてみました。
どの道、USPってのは他社もそれを見て、美味しいって思ったらみんな同じことをします。
なので、「ユニーク」ではならなくなりますが、先駆者の強みがあります。
製造業を見たらわかりますよね。
同じものを並んでだします。
私もプリンタやコピヤを開発していたので。みんないいと思ったら追従してきます。
前回のUSPを考える8つの要素を思い出していただいたでしょうか?
実は、今日、家電量販店に家庭用のファクス・プリンタを買いに行きました。
我が家のものの液晶がダメになって、プリンタと単なるファクスを受け取る機能だけなら問題ないのですが、タッチパネルが映らないからコピーや送信機能として使えないわけです。
って言うことで代替品を買いに行きました。
実際、コロナ禍で製造が出来ていないから取り寄せどころかいつ入荷もわからない・・・
今まで、ファクス機能なしとか、ADF(Automatic Document Feeder 自動給紙装置)がないとか、大容量インクがなかったとか何かが片手落ちでしたが、どうやらブラザーの成功を見て、キヤノンもエプソンも同じ仕様で出してきたわけですよ。
つまり、ブラザーのUSPがなくなってしまったわけです。
エンドユーザとしては選択肢が増えてありがたいのと、競争が出来たので、販売コストが下がってきたわけです。
では本題
葬儀屋さんのUSPパート2
先ほど申し上げたようにUSPは必ずコピーされます。
よくあることが、コストが掛かるUSPと掛からないUSPがあって、導入コストが掛からないとかあと技術的に容易なことは必ずすぐコピーされます。
葬儀屋さんってノウハウなんですよ。
お花の飾り方とか納棺のやり方とか、式場の導線を含むレイアウトとか、お供えものや、お通夜のお食事にあるものを出したりするとかって、あるわけです。
一時は「寸志(心付け)を廃止しました」とかはありましたが、そんなのUSPにはならないわけですよ。
心付けを頂いているところってのは、本当に限られた状況のところです。
最近では東京博善の火葬場が「心付け廃止」って言い出しましたが相殺するように火葬料で値上げしましたね。これは、他に事情があるからとも言えます。そんな事情はYouTuber佐藤葬祭の佐藤さんにお聞きください。
更に会員価格20%引きもUSPにはなりません。
みんなやっています。20%引きが通常の限度です。
私が、これはアカンよ!って言いたく、それもひどい二重価格を訴えようとしてYouTube映像を作っていたところでHDDが飛んだのですが、ある葬儀屋さんが会員なら35%〜40%割引・・・
普通に考えたら、適正価格はなに?って言うことです。
USPにはならないですよね。
しかも、小さなお葬式、よりそう、DMMなどから来る葬儀の受注には、3割バックが要求されるわけで、そこから来る葬儀は葬儀屋さんとしては美味しくないのでUSPもへったくれもないわけです。
できるだけ簡素化して、出費を削って葬儀を行うことが葬儀屋さんの使命なわけです。
それでは、敢えて、葬儀屋さんのUSPは何か?
ちなみに、Googleで「葬儀社 USP」と検索されるとほぼ私しか出てこない。
他、1社が出てきますが10年前の内容で、すでにUSPでもナンでもないわけです。
USPは独自性ですが、ブランディングとは違います。
ブランディングは企業イメージですから、一つひとつの役務に対する独自性ではありません。
しかし、これが「アットホームな葬儀式場」や「家族のみしか入れない見送り方」とかならUSPになり得るわけです。そして、これが企業のブランディングとなります。
つまり、USPをもって、お客様から選ばれる葬儀社にならねばならないわけです。
そこには、社長と企業理念とか、社員のコミュニケーションとか、あと社員の見た目や言葉遣いとかで生まれるものでもあるわけです。見た目で言えば、男性全員がオールバックで黒の蝶ネクタイをしているとか。
USPは差別化で、それを生み出すのは「どのようにやるか」ということです。
葬儀の価値を「どのように作るか」を考える必要があります。
見てわかるコストの掛からない差別化はすぐマネられます。
しかし、風土風習による差別化はその地域のものなので、それを真似るのも得策ではない可能性も高いので注意が必要です。
一番簡単なのは、葬儀で毎回一人ひとりの物語を作り上げることです。
これが究極のUSPではないか。
今日のお話はこれで終わります。
葬儀屋さんも独自のUSPを考える必要があるのはおわかりいただいたでしょうか?
ぜひ、自社のUSPを考えてみてください。
最後に少し私の本の宣伝を。
「死神と呼ばれた男」の本はアマゾン COJPで絶賛発売中です
英語版も出版予定で、すでに、翻訳を書き終えてあり、英語版の表紙は再撮影することになりました。
FCCJ 外国人記者クラブより9月での本の発表を行います。これから日程調整に入ります。
乞うご期待!
今日のお話はいかがで ございましたでしょうか?
葬儀社の社員、一人ひとりが会社の広告塔です。
人材は宝です。
宝をより価値あるものにするのも、価値なきものにするのも社長の判断次第です。
さらに大切なことは、葬儀社もマーケティングする時代です。
マーケティングは、単なるホームページを作ったり、チラシを配ったりするだけではありません。
色々なSNS使うことも大切です。
色々試して、自分に会うのを使い続けてみるのがいいでしょうか。
そして、ネットで集客するに必要なのはランディングページです。
そして最近、人気が上がってきたのがこのような音声媒体を利用したポッドキャストです。
クラブハウスからの影響もあるかと思います。
今日のテーマは「葬儀社のUSP パート2」でした。
ぜひご登録を。AppleのiTunes、Googleのポッドキャストでjfuneralとyeyshonanで検索可能です。
近々Anchorを使ってSpotifyでも聞けるようにする予定です。
まだ出来ておりません。ごめんなさい。
次回もお楽しみください。
お届けは今のところ、日本でたった一人の葬儀・葬送ビジネス・ポッドキャスターの和田でした。
ご拝読とご清聴ありがとうございました。