CRMといえば顧客管理です
しかし、葬儀社はCRMを有効に活用できるのでしょうか?
CRMの優れているところはリレーショナル・データベースです。
私も実家にいるときは、DBASE IIIのバックエンドでフロントにLotus Approach(IBMの傘下になりすでに会社は存在しません)を組んで顧客名簿、団体契約データベース、寺院データベースなどにリンクして管理していました。
その後、私が実家から離れたあとにすべてのパソコンとデータは処分され(私が処分場へ持ち込んだ)からデータは消えましたが、やはりCRMは必要不可欠かなと。
CRMを活用できるところはどういうところだろうか?
普通の葬儀屋さんは、Kintoneでじゅうぶん足りてしまいます。
まして、そこまで膨大につなげる必要がないからです。
しかし、CRMが必要なところもあります。
それは巨大な組織を持つ葬儀屋さんが一つ
そして、葬儀社を管理せねばならない「ポータル」と呼ばれるネットで葬式を斡旋業者
では、本当にCRMが普通の葬儀屋さんで必要ないのか?
実は、アーバンフューネスのMusubysは確実にCRMです。
決済までできる仕組みを持っています。
今、葬儀業界で熾烈な戦いが始まろうとしています。
CRMをどう利用して業務改革をするかで効率化が図れます。
実際、その日の人や車の手配、移動などはホワイトボードに平面マグネットに状況をホワイトボードマーカーで書き込んで管理したほうがずっと効率が良いわけです。
そんなのパソコンを介してやっていたら仕事効率が悪くなるわけです。
しかし、その後の顧客管理は全く違います。
CRMはそこからの出番になります。
とくにお葬式は四十九日法要、一周忌、三回忌、百日祭、お盆やお彼岸、色々とあります。
仏教だろうが神道、キリスト教、無宗教であっても同じことです。
葬儀のとき、どんな祭壇だったか、霊柩車だったとか、喪主は誰だったかとか、どういう遺影だったかも。
更に寺院や宗派、どこの誰が手配したのか。
そもそもCRMは顧客管理でマーケティングをするために使うツールです。
今、Life Ending Technologiesがスマート葬儀で日本で売り出そうとしています。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000131.000053069.html
スマート葬儀でオンライン葬儀などを展開できます。
誰に見せる、見せないとかが管理できます。
こういう使い方ができるのがL.E.T社の強みかも。
海外ではZoho CRMなどが葬儀社で利用されています。
しかし、海外の葬儀社と日本は事情が大きく違うので、一概に比べることが出来ません。
日本でもSalesforce.comがポータルの1社に提供しているそうです。
セールスフォース・ドットコムがハンドブックを提供していますのでぜひ見てください。
https://www.salesforce.com/jp/form/sales/your-complete-crm-handbook/
では、葬儀屋さんがCRMを使ってどうやってマーケティングをするか。
良いかがが悪いけど「葬儀のマーケティング」は非常に難しいのが「死んでください」と頼んでいるように思われるからでしょう。
いや、実は葬儀屋さんのマーケティングを覚えると、きっとどの分野でも適用できる技術ではあるかと思います。
買わない→買いたくない→買えない→買わない理由を取り除く→買う
これがセールスの基本であるわけですから。
どうやってそれを克服するかが見えてくるわけです。
葬儀屋さんの相手は企業ではなく一般消費者です。
つまり、B2Cであって、B2Bではない。
社葬であっても、B2Cから始まって、B2Bになります。
面白い数字が経産省から出ています。
PDFに載っているのでここでシェアいたします。
毎年12月と1月は件数が増えるのは確かです。
2月は短いからそうは見えないけど、意外と忙しいのです。
しかし、大きな疑問が・・・
前年比と比べて上がっているけど、そもそも産業が潰れていることがわかります。
さて、CRMはともかく、それならSFAはどうか?
SFAとはSales Force Automation です。
つまり、自動化をする技術。
葬儀屋さんに仕事が入ると、アナログ的に順番で色々と決まった作業が進みます。
これぞ、自動化することが可能。
しかし、自動化と言っても、CRM同様にインプットする情報が多いわけです。
その時間が惜しむというのが葬儀屋さんでもあります。
一度、その情報を入れたら自動的に書類作成ができるわけですが・・・
葬儀で同じ書類を作ることはないのですよね
すべてが違う条件ばかりが揃っている
いや、あります。
今のポータルから落ちてくる葬儀
あれはベースの金額も決まっているから生花の注文数とかを入力。
あとは請求金額。
それなら、わざわざCRMやSFAを使う必要ないんです。
EXCELなどの表計算で間に合う。
その顧客管理をするのがCRMってことです。
しかし、CRMはすぐに効果は発揮しないし、成果を数値化することができない。
入力に手間暇が掛かるし、使う人の教育も必要。