葬儀・葬送ビジネスポッドキャスト エピソード19 「葬儀社のビジネスモデル」
こんにちは、今のところ、日本でたった一人の葬儀・葬送ビジネスポッドキャスター 有限会社ワイ・イー・ワイの和田です
死に方改革® 研究者 及び 旅のデザイナー® 、あの世への旅です。
今日は 2021年10月5日 です。
久しぶりの更新です
ちょっとご無沙汰しておりました。
日本外国特派員協会で、出版会見を開きましたので、その対応でいっぱいでした。
さて、エピソード18は「マーケットインから見た葬儀」のお話でした。
プロダクト・アウトとマーケット・インの違いをお話いたしました。
生産志向、製品志向、販売施工からプロダクト・アウトがあり、今は市場が欲しいものをタイムリーに提供するマーケット・イン志向で有ることを。
そしてそれにすぐ対応できるのが葬儀であり、なぜなら、葬儀はソフトウェアだからです。
つまりノウハウの塊であるということです。
今回のお話は「葬儀社のビジネスモデル」で違いはあるのか」
さて、今はネットブローカーの時代です
もちろん、自社集客もすごく大切です。
いや、本来はそっちが本来の姿です。
ネットブローカーの場合3割、4割当たり前に上前をハネて行きます。
つまり15万の葬儀の紹介で多くて6万円も、悪い言い方をするとピンハネをします。
更に、ご供花が出たらそれの上前も。
お香典返しがあったらそれの上前もハネます。
それでも葬儀社は使います。
いや、本来なら使いたくない。
さて、そういうところでビジネスモデルの違いはあるの?って調べてしまいますよね?
家族葬を一つ見てください。
どこも横並びの作業です。
違いなんかありません。
人数による差だけです。
一般葬?
これは金額によりますが、あれがつく、これがつく程度で概ね差がありません。
金額に応じて霊柩車が変わったり、祭壇や棺などが豪華になったり。
これはビジネスモデルの差ではないですよね。
火葬のみ(直葬)はすでにビジネスではありません。
これは、葬儀社からしたらお客様と社会への奉仕です。
ここで儲かる仕組みはなかなか出来ません。
薄利多売しても、葬儀社は下手したら疲弊するだけです。
とくに外注を使えば使うほど。
かと言って、自社の高い給料の社員を使えるかと言えばそうでもないので、もうD級、E級、F級社員とアルバイトを利用して見て見ぬ振りをして作業をします。
悪い言い方をすれば、おカネを払わないんだから、文句を言うな。
しかし、おカネを払わない人に限って声が大きかったりする(クレーマー)。
まして、そういう手を抜く仕事でミスが起きるのは、そういう社員が担当するからです。
しかし、ここも基本的に作業は一緒で、ビジネスモデルの差はありません!
では、どこに差があるのか?
不思議ですよね。
それは儀式とホスピタリティなんです。
つまり、葬儀社でのビジネスで最も大切なのはホスピタリティです。
「お・も・て・な・し」です。
これが「ろ・く・で・な・し」になりますと崩壊します。
ちなみに、上野公園の下のところに森鴎外が住んでいた「鴎外荘」があるのをご存知でしょうか。
ここは、現在ホテルと温泉、そして鴎外の資料の展示で収益を上げています。
ちょっと資金難で閉鎖していましたが、今年の8月からまた再開しています。
正直、素泊まりですが、安い金額で泊まれます。
友人がそこに入り浸りしていました。
久しぶりに行ったら、温泉というより風呂屋さんってことらしい。
おもてなしはどうした?って。
この金額だとおもてなしは出来ないだろうと。
場所が場所だけであって倍の値段を取っても、近所のホテルの相場にも達しないと思う。
復旧のためにクラウドファンディングで資金を集めたが、やはり修繕ですっ飛んだのかと。
私は歩いていける距離に宿があり、たまに近所を散歩をしています。
何しろ夜の不忍池の近辺は気持ちが良いので。
サービス業で客を呼び寄せるにはおもてなしが必要。
しかし、どういうおもてなしなのか?
つまり、金額に見合ったおもてなしです。
大衆車を買いに来た人とスーパーカーを買いに来た人に同じサービスをしてはならない。
実際、スーパーカーを持っていても大衆車にも乗っている人は大勢いるけど。
しかし、そんなのはすぐに分かります。
葬儀屋さんもそうです。
実は、昔、お客の玄関に入った時点で、靴の揃え方とかで検討が付きましたが、最近は斎場や安置上へ直行なので、客の身なりがわかりません。
祖父から言われたことが「客の懐にいくらカネが入っているかはわからない。それならきちんとその仕事相応の対応しろ」と言われてました。
今は三波春夫の「お客様は神様」が間違って伝わって、客が神のように威張る人が出てきて要る。
逆に神は奥ゆかしいというのを忘れて。
私はミノルタに就職し、創業者の田島一雄氏がミノルタという名前にした理由が「実るほど頭の下がる稲穂かな」の意味も込めてMINOLTA(Machinary Instrument Optical by Tajima)にしたとあとを継いだ英雄氏から直接きいた。
「和田くん、ミノルタという会社を君らの世代で新しい分野に挑戦して欲しい」と。
私としては当時国内だけでも8000人くらいいた直接の社員の中で社長が私を存じ上げていたと。
たしかに私は外国採用でとんでもない人間でもあったから、博打だったのだろうと。
まずはおもてなし、それも金額相応で。
外国のスーパーやコンビニ、ファストフードの対応をよく見て欲しい。
日本は過剰であるからおかしくなることもあるが、それを理解しない消費者もいるので、その説明をせねばならない時代である。
葬儀社のビジネスモデルはサービス業であり、役務。
金額相応の対応をしないと潰れる。
そして、お葬式はソフトウェアだということです。
今日のお話はここまでです。
葬儀社というのは地場産業。
地域密着がもっとも大切な職業の一つでもあります。
八百屋さんやスーパーマーケットと変わらないです。
葬儀社の社員、一人ひとりが会社の広告塔です。
人材は宝です。
宝をより価値あるものにするのも、価値なきものにするのも社長の判断次第です。
さらに大切なことは、葬儀社もマーケティングする時代です。
マーケティングは、単なるホームページを作ったり、チラシを配ったりするだけではありません。
色々なSNS使うことも大切です。
試して、自分に合うのを使い続けることがいいでしょうか。
そして、ネットで集客するに必要なのは「ランディングページ」です。
当社ではランディングページの作り方の講習会なども行っております。
そして最近、人気が上がってきたのがこのような音声媒体を利用したポッドキャストです。
クラブハウスからの影響もあるかと思いますが、やはりスマホの普及でいつどこでも聞けるということが大きいでしょう。
今日のテーマは「「葬儀社のビジネスモデル」でした。
ぜひポッドキャストのご登録を。
AppleのiTunes、Googleのポッドキャストでjfuneralとyeyshonanで検索可能です。
最後に少し私の本の宣伝を。
「死神と呼ばれた男」の本はアマゾン CO.JPで絶賛発売中です
英語版も出版しました。
FCCJ 外国人記者クラブより9月29日に本の発表を行いました。
緊急事態宣言中、約50名の方々がお集まりいただき、更にネットからも見て頂いた方々もおりました。
久しぶりに会場を満席にいたしまして、とても心地よかったです。
会見につきましては公式YouTubeで配信されますので、そのときにまたお披露目したいと思います。
乞うご期待!
次回もお楽しみください。
お届けは今のところ、日本でたった一人の葬儀・葬送ビジネス・ポッドキャスターの和田でした。
ご清聴ありがとうございました。