今日は 2021年11月26日 です。
ほぼ2週間半ぶりの正式更新です
そして、今日は新しいマイクロホンを利用して収録しています。
オーディオテクニカ AT2040 ダイナミックマイクです。
前回が11月9日でお葬式仏教と葬儀屋さんとの関わりでした
お葬式は要らないのではなく、お葬式は死者を弔う儀式に戻す必要があります。
そこでは、やはり僧侶の知恵と力が必要かと思っています。
私がよく聞くポッドキャストの一つをご紹介します。
FM大阪の「サタデーナイト仏教」という番組です。
これがまた面白いんです。
宗派問わずに色んな切り口から仏教を紹介しています。
リンクを貼っておきますので、ぜひお聞きください。
https://www.fmosaka.net/_sites/16783385
葬儀屋さんもそうですが、お寺も同様なことが言えます。
ご存知ですか、葬儀社がカフェとか併設しているのを。
実は最近ちょっと流行っているみたいです。
私は遭遇したことないのですが、うちでもコンビニではないけど、カフェをやりたいなと。
今では坊主バーやレストランがあります。
築地本願寺でもツムギカフェをやっていますよね。
あの感じです。
人が自然に集まれる場所を提供しているわけです。
もちろん、築地本願寺だから色々とできることがあります。
小さなお寺では人を集めることも難しいし、カフェを運営するにもお寺さんの家族の同意どころか家族の手伝いも必要です。
かなりハードルが高いですよね。
なので、カフェやレストランをやりなさいと言っているのではありません。
お寺の副業?というのは土地に幼稚園を運営したり、駐車場にしたり色々とあります。
たしかにお寺の収入源としてはいいですよね。
何もしなくても課金が入ってくる仕組みですから。
しかし、それだけでご門徒さん、ご信徒さんが増えるかと考えるとNOです。
葬儀屋さんも同様なんです。
コロナ禍で大きな葬儀会館が今、危険状態でしたのは葬儀が小型化し普段に集まっていた人たちが集まらなくなったからです。
ではホールを改装してカフェやレストランをやりますか?って考えると、葬儀屋さんはそこまでやることはあり得ないでしょう。
いつかは経済が戻って、葬儀の規模も戻るかと期待しているわけですから。
例えば北海道の葬儀場はほぼ平屋が多いわけです。
北海道に限らず地方へ行きますと土地があるから、わざわざ5階建てとか作る必要がないわけです。
更に駐車場も大きいからちょっとしたことができるわけです。
ましてイベントスペースを設けている葬儀屋さんもあるわけです。
私の実家でも、駐車場でフリーマーケットを開催していました。
出店料は最初は無料でしたが、色々とあって1000円くらい徴収していましたけど。
さらにうちではお葬式だけではなく葬儀に関わるセミナー、しかもフィナンシャル・プランナーを入れておカネの話、老後資金などのことも色々とやりました。
もちろん、こういのはお寺でも開催できます。
エピソード18(2021年9月14日)で「マーケットインから見た葬儀」でWants→Sees→Needsの話をしました。
ユーザが何を求めているか、見ることが大切だと説明しました。
需要があるから(Wants)ものを作るのと
持っているからマーケットを見て(Sees)提供する2つのマーケッティング方法があります。
マーケットインも、プロダクトアウトも両方正しいわけです
臨機応変に使い分けることが必要なわけです
マーケティングには色々な方法(エリア、フィールド、ダイレクト、テレ、ネット、そしてこのような音声など)があります。
言ってしまえばどんなこともマーケティングがある(バリューマーケティング、コミュニティマーケティングとか言い出せばキリがありません)。
どれも必要に応じてTPOで使い分けるることが大切です。
葬儀社は主にエリアマーケティングとネットを利用している。
場合によってはチラシを撒いたフィールドもあれば、電話でのテレマーケティングもある。
しかし、効率がよくないから、今は知名度を活用したフィールドマーケティングとコストがかかるがネット仲介業者を使うネットマーケティングが多い。
ここでどんなマーケティングにも賞味期限があることを忘れてはならない。
しかし、マーケティング手法は100年前から同じことをやっている。
つまり、手腕と伝え方だけの違いで、その中身は変わっていないということです。
お葬式に賞味期限はあるのかという話になります。
「賞味期限」とは「ライフサイクル」のことです。
そこで素朴な疑問が浮かびました。
お葬式のライフサイクルは?
そしてお寺(仏教)のライフサイクルは存在するのか?
一ついえば、ライフサイクルはチャネルの太さと数にも依存する。
つまり、流通チャネルも含めて考えると需要はあることだし、マーケット(年間100万人以上の死者)があるのだから、突然ライフサイクルの終焉が訪れることはない。
お寺はどうなのか?
実は今の時代はお寺が潰れる(廃寺になる)ほうが葬儀社が廃業するより簡単であることを認識してもらって欲しい。
なぜなら、前回のエピソードで語ったように「お葬式仏教」と言われてしまっているからです。
お寺さんは宗派があるからこそ、選ばれても、対応できないことが多い。
葬儀社は資金さえつなぐことができれば存続できる。
つまり式場(斎場)さえなければ、資産がない。
都内は斎場も霊柩車も必要としないし、祭壇は花にすれば花屋さんが対応する。
お寺は本堂やお墓があったり、箱が必要であるから崩せない資産が大きい。
ではお葬式のライフサイクルはなにか?
人生のライフサイクルに関して検索があるが、お葬式(儀式)のライフサイクルについて一切情報がない。
それをどう皆さんに知ってもらうか。
実際、儀式のライフサイクルは本来なら存在せねばならない。
互助会が戦後70年も同じことをやっていること事態がおかしいわけです。
一口3000円、2口の60回払い、総額36万円で90万円相当の葬儀役務を受けれるというダブルスタンダードであり、一般価格のウソ表示がまかり通っていることが。
これが50万円相当のなら問題は軽減されるけど、葬儀費用が1/3になりますっていうのが問題なわけです。
互助会の多くがこのような表記をしていて、監督責任ある経産省が野放しにしています。
更に悪いことに、金額をさらけ出しているから明朗会計だと言っているわけです。
追い打ちをかけるように今のネット仲介業者が3割、4割の上前を跳ねることも問題があります。
Googleのリスティング広告の仕組みを使って、集客をして業者(葬儀社)に押し付けるわけです。
そうなると、儀式のライフサイクルは崩壊するはずです。
すでにコロナで一般葬が減って、儀式のライフサイクルはあっても、機能していない時代です。
そして今、葬儀の価格が徐々に上がってきています。
金額を上げないと対応できないからです。
しかし、ネット仲介業者は同じパーセンテージを取っていくわけです。
儀式のライフサイクルで言えば、できるだけ作業せずに簡素化にしていこうという時代になりつつあります。
確実に葬儀のライフサイクルの終焉がきています。
葬儀屋さんがネットでのチャネルをもっていないから、仲介業者任せになってきている。
今までの常識が通じなくなってきているのは、多くがスマホで表示される最初の情報(リスティング広告)が広告であることを認識していないことも大きい。
これはマスマーケティング、集団思考によって成り立っているからでもあります。
実をいうとマーケティングは宗教のほうが先にやっています。
キリスト教が宣教師を送って宗教をマーケティングしてきました。
古いことなのです。
今でも同じ手法(駅前に立っている人たちもいますよね)でやっています。
つまり儀式のライフサイクルは本来存在しないということですが(先ほど伝えたことと矛盾しています)、今は普通の儀式を簡素化することで、今までのやり方が終焉(EOL)を迎えたわけです。
お寺と葬儀社が似ているところは、モノを売っているのではないことです。
ハードではなく、ソフト(役務)を売っていることです。
今日のお話はここまでです。
葬儀社というのは地場産業。
地域密着がもっとも大切な職業の一つでもあります。
八百屋さんやスーパーマーケットと変わらないです。
葬儀社の社員、一人ひとりが会社の広告塔です。
人材は宝です。
宝をより価値あるものにするのも、価値なきものにするのも社長の判断次第です。
さらに大切なことは、葬儀社もマーケティングする時代です。
マーケティングは、単なるホームページを作ったり、チラシを配ったりするだけではありません。
色々なSNS使うことも大切です。
試して、自分に合うのを使い続けることがいいでしょうか。
そして、ネットで集客するに必要なのは「ランディングページ」です。
当社ではランディングページの作り方の講習会なども行っております。
そして最近、人気が上がってきたのがこのような音声媒体を利用したポッドキャストです。
クラブハウスからの影響もあるかと思いますが、やはりスマホの普及でいつどこでも聞けるということが大きいでしょう。
今日のテーマは「ソフト(役務)のライフサイクル」でした。
ぜひポッドキャストのご登録を。
AppleのiTunes、Googleのポッドキャストでjfuneralとyeyshonanで検索可能です。
最後に少し私の本の宣伝を。
「死神と呼ばれた男」の本はアマゾン CO.JPで絶賛発売中です
英語版も出版しました。
FCCJ 外国人記者クラブにて9月29日に本の発表を行いました。
緊急事態宣言中、約50名の方々がお集まりいただき、更にネットからも見て頂いた方々もおりました。
会見につきましてはFCCJ公式YouTubeチャンネルで配信されますので、ぜひご覧くださいませ。
サムネイルで「死に方改革®」と「旅のデザイナー®」が表示されています。
次回もお楽しみください。
お届けは今のところ、日本でたった一人の葬儀・葬送ビジネス・ポッドキャスターの和田でした。
ご清聴ありがとうございました。