日本の葬儀事情が異常だとはよく言われます
日本の葬儀が高い!ってよく言われていたけどホント?
米国と比べたらどうなのかなと。
まず、日本の葬儀(一日葬、家族葬、一般葬、社葬)を考えてみます。
日本のお葬式には、祭壇、棺、骨瓶(壺ではないですよ)、お花(生花)、飲食、宗教家へのお礼、霊柩車(寝台車)、火葬料、式場使用料、礼状や返礼品(香典返し含む)などがメインです。
米国の場合、棺、霊柩車、エンバーミング代、教会使用量、教会への献金、お悔やみカード(礼状)、火葬料または穴掘り職人代があります。
実際、米国では平均55%がすでに火葬になっています(ネバダ州では90%とか)。
米国の人口は日本の3倍近い(3億4千万弱)で日本は1億2千万。
死亡者数は2021年で350万人(CDC/NIHデータ)。
その中でコロナが2021年では46万人の死者であったとのことだ。
日本はどうだったか?
2021年は約140万人の死亡者数で、コロナによる死亡者数もわずかであった。
マーケットはどうなのか?
2兆円産業?そりゃ、過小評価だなって・・・
約10年前でも米国のマーケットはどうなか?
実は日本は30年前から同じ2兆円産業から変わっていない。
実はアメリカでは葬儀とは別に、死亡することで発生する費用がある。
End of Life Costと呼ばれている
これが安い州と高い州がある。
これは入院費、治療費、食事代、医療全般に対する費用だったりする。
日本も同様にあるが社会保険に加入していたりすることでリアルの費用が見えないことが多いが、米国はモロに請求される。
最も高いのがすべてを輸入しているハワイ!らしい
そもそもハワイは物価が高いので有名だ。
そこで葬儀料金(終末費とでも名付けよう)まで平均より高いことが判明。
通常、米国では棺料金が$2500(火葬の場合は燃えやすくするためにヴォルトは要らないので約半値くらいに落ちる)、その他骨瓶代が$300、その他人件費が$2300。
火葬するなら$370(平均)掛かる。
火葬料金が日本より安いのは火葬は専用火葬場または葬儀社が営んでいるからである。
日本の火葬場とは事情がちょっと違う。
その他、葬儀社の式場などの使用料も発生する。
ハワイの平均葬儀代金が $15,000 らしい。
2022年(今年の調査!)米国平均が $7000~$9000 で、次に高いところがカリフォルニア州で$11,777
https://worldpopulationreview.com/state-rankings/average-funeral-cost-by-state
さて、この他にEOL費というのがある。End of Life Cost。
これがまたバカにならないのだ。
葬儀料金の倍と思っていただきたい。
つまりミシシッピー州で $6,684の平均葬儀コストに更にEOL費が約2倍の$11,825が発生し、トータルが$18,509になる。
確かにこの見えない「終末費」というのは葬儀屋さんに支払うのではないし、日本でも終末医療費とか入院費とかも発生するので同等で比べることができない。
しかし、亡くなった時点で容赦なく、その請求が葬儀社と一緒に届く!
先ほどのハワイ・・・
$14,975の葬儀費用にさらに終末費が$26,492請求が届き、合計$41,467(本日 8/11のレートでは約560万円)・・・
こりゃ、日本からアメリカ(ハワイ)へ移住したら老後は日本で住みたいと思う。
日本のほうがずっと安いからだ。
しかし、老夫婦(お一人さまは更に)日本に戻ってきて簡単に住む場所が発見できるだろうか?
日本の葬儀の単価は、都内では80%以上、もしかしたら90%くらいが出棺葬または火葬のみで単価は下がっている。これにくらべたらアメリカは容赦なく葬儀をせねばならない。
ちなみに、私も友人の友人、そしてその親友のご主人が突然死したので葬儀のクラウドファンディングサイトを立ち上げたので、少しお手伝いした。
興味がありましたら、こういうものと思っていただければ。
https://www.gofundme.com/f/love-wasnt-enough?sharetype=teams&member=20492673
現時点で$10,000はものすごく遠いが寄付金を集めており、葬儀代金に充当できればと。
Go Fund Meで注意せねばならないのは全額先方に行くので、Go Fund Meの決済費用はこちら持ちになる。$100の寄付だと$115請求されます。