お葬式って必要?
私が「必要です」と言っても、そりゃそれを売っている人だからだろうと思われるでしょうけど、人生に於いて色々と考えていくと「必要です」と言わざるを得ないだけです。
なぜ?って言われるとそこが難しく、大切なんです。
マーケティングの基本は「誰に」→「何を」→「どうやって」が基本。
しかし、一番大切なのは企業理念から始まることです。
仕事では4つの価値のランクがあります。
- 実行する人
これらは担当者レベルの話で、起業でも「担当者」で済まされます。
与えられた仕事をこなす人です。 - 管理する人
その上にマネージャーがいます。
マネージャとは管理する人です。
それは大なり小なり人、もの、おカネ。 - コミュニケーションが取れる人
大切なことは、それぞれの部門とコミュニケーションが取れる人です。
これらの人たちが取締役になったりします。
部署間、事業所間のコミュニケーション。
サザエさんを見てもらうとわかります。
磯野波平はそのクラスの人です。
机の上に何もないけど、部署間の連絡を取る人。
今はそういう作りではほとんど無いけど、役所の机配置などは未だにそうですよね。
縦割りだったりすると、トップレベルでその業務を行います。 - 想像する人
ここがビジョンを持った人たちです。
つまり、想像力を働かせて、会社をどの方向へ進ませようと、ビジョンを描ける人たち。
つまりCxO(CEO、CFO、CIOなど)の人たちです。
明確なビジョンを持った人たちです。
さて、葬儀だけでなく、ビジョンを持つことが大切なのはどの業種も一緒です。
しかし、その中で一番むずかしいのが葬儀業界です。
明確なゴールが必要です。
「世の中をハッピーにしたい」っていうだけではイマイチ明確ではありません。
「日本の75歳以上の高齢者で生活困窮している人たちもハッピーにしたい」っていうなら対象者が明確です。
さて、ここでどういう人達が対象かというのが明確になります。
マーケティングでは大きい課題から小さく絞っていきます。
そして、対象者を明確に狙っていきます。
だが、企業理念としては、「なぜ」が大切です。
「なぜ」あなたはこの会社を起業したのか。
「なぜ」あなたはこの商品を売りたいのか。
「なぜ」今いるスタッフがこの会社にいるのですか。
会社において企業理念は「なぜ」から始まります。
葬儀社を経営するにも同様で「なぜ葬儀社を運営するのか」。
私は葬儀屋さんの家系で生まれ育ちました。
ただ、異色でボストン大学工学部を1989年に卒業しています。
しかしながら、葬儀屋さんのDNAが埋め込まれてしまっていて、葬儀は生活の一部でした。
だからこそ、葬儀屋さんを運営していた(過去形)のもあります。
企業理念
実は欧米では「企業理念」というのがあまり存在しない。
全くないのではなく、ホームページに載せていない。
そもそも英語では Company (Corporate) Philosophy と書くが、明文化していないことが多い。
Googleなんかでは「Don’t be evil」とか暗黙の了解などが存在していた(これも過去形)。
実際、業務に直接関係ないからでもない。
一番近いのがOKRの概念かも知れない。
Objective & Key Results である。
企業理念そのものは会社がどの方向へ向かうかのガイドラインである。
日本の大企業の多くはホームページに記載していることが多い。
起業の役割やビジョン、価値が掲載されており、これがブレることで会社がおかしくなっていく。
まさしくビッグモーターだな。
さて、葬儀社の場合はどうなのか
たぶん、多くの葬儀社は中小零細企業(互助会は中企業が多い)で、ホームページに理念が書いてあることはない。
だが、どの葬儀社も公共性が高い仕事だから社会貢献のために葬儀社を営んでいることは明確である。
マーケティングは「誰に」→「何を」→「どうやって」であるが、理念は「何故」→「どうして」→「何を」→「誰に」というテーマで逆をいく。
あなたの会社は今後、生き残るにはどうしたら良いか考えたことがありますか?
葬儀社は現在、どうやってもマーケティングが上手くいかない状態です。
それは世間が葬儀だけでなく、介護も含めて疲れてしまったからではと見ています。
だが、昨年(2022年)の死亡者数は155万人と大幅に増えました。
そして出生率が減っている
前年(2021年)が144万、その前の2020が137万、2019年が138万人だった。
一気に昨年14万人の死亡者数が増えたが、業界そのものの売上は伸びなかった。
若干家族葬や直葬意外も増えたが全体的に大きな影響は、数からしてなかった。
日本の死亡原因の25%が癌、15%が循環器疾患、11%が老衰、そして7%弱が脳疾患。
これだけで58%くらいの死亡原因。
では、どうやってマーケティングをしたらいいのか。
答えは、お別れの儀式をきちんとすることを忘れないことである。
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