アルカリ加水分解が最近注目されている

英語で書くと Alkaline Hydrolysis である。
つまりアルカリを使ってタンパク質(筋肉など)を分解することである。

最近、アメリカやヨーロッパ、オーストラリア、カナダなどで注目を浴びている「水火葬」ってことだ。
これを考案した人が私のLinkedInのコネクションでいます。
動物に関して言えばシンガポールでもOKとなっていまして、日本もそうなるだろうと。
比較的に新しい技術である。
「アクアメーション」(つまりアクア・クリメーション)である。

土葬でもなく、火葬でもない。
単なるチャンバーの中に入れて(液体温度にもよるが)8〜18時間くらい掛けてアミノ酸を溶かしていく。
要するに、サンポールの中に漬けていくと思って欲しい。

エコ時代の葬儀と言われているが、本当にエコなのか。

本当にエコなのかな?

このマシンは60psi(4気圧くらい)の圧力を掛けて沸点温度を上げるわけです。
NaOH苛性ソーダ水溶液を150度と20度/40度くらいで処理して人間を溶かしていくわけです。

火葬する費用と水葬する費用、どっちが安く上がるか・・・
たぶん火葬のほうが安く上がるだろう
設備投資がすでにされて、稼働率が高いから。

まず人を一人火葬するのにどれだけの二酸化炭素の排出がされているのだろうと。
これははっきりいうと、火葬場の炉によって変わるからナンとも言えない。
今の富士建設工業さん、日本炉機工業、宮本工業さん、高砂炉材工業さんなどがあります。
そして小さいものだと車に積めてペット用の火葬炉なんかもあります。

この数字の根拠がわからないけど、1体当たり、平均150Kg〜200Kgの二酸化炭素排出量とのことです。

ナショナルジオグラフィック社がインタビューした科学者による平均240Kgの排出量とのことらしい。
しかし、日本の火葬炉はものすごく優秀で、欧米よりも火葬技術が進んでいるゆえに排出量は抑えられていると思っていいだろう。

さて、この200Kgとして、1Kgが509リットルという。
単純計算だと101,800リットルの二酸化炭素の量ってことだ。

実際15Km/Lの車を乗っていると考えたら、下記の表で1Kmで155gとなると200Kgに達するには走行距離が1290Kmとなる。

燃費別のCO2排出量の目安一覧
https://power-hikaku.info/choice/eco/column/gasoline.php

つまり、巷で言われている車1年間の走行距離が1290Kmだというのは少なさ過ぎないかと。
なので、あれはデタラメだなと。

では、Aqua Cremation に対してどれくらいのエネルギーが必要なのか。
私も実機が稼働しているのは見たことないのでナンとも言えない

あなたならどっちの処理を望むか。
今、日本では東北及び大分でイスラム教の土葬墓地で町が対立している。
挙げ句の果てにムラが外国人に乗っ取られてしまうのではというのと、風評被害で温泉や農作物にご遺体の「汁」が流れて汚染されるのではとか。
まして、日本人だけでなく西洋にも郷に入ったら郷に従え(When in Rome, do as Romans do) ってのがあり、自分たちの宗教観念を押し付けるなと言わんばかりである。日本は火葬になったから従えと。それがイヤならエンバーミングを施して日本から母国へ送り返せばいい(200万くらいかかる)と対立している。

本当にエコなのかどうか。
ただ「火炙り」になるのがイヤなだけなのか。
死んで、また最後に体が戻るという宗教観念だけなのか。

どの道、これがエコであろうがなかろうが、イスラム教・ユダヤ教は受け入れないだろうと。
本当にエコなのは鳥葬やサメに食われるとかだろう。