Democracy to Death and Death to Democracy
渋谷ヒカリエでDeathフェスがはじまった
このDeathフェスというのは「死のフェスティバル」であり、お祭りでもある。
そして「死へのアウェアネス」つまり「意識改革」をすることである。

一般人に死というのは程遠い存在である。
とくに現在の核家族であり、超高齢化社会であるから死を直面することはほとんどない。
昨年の死亡者数は159万人を超えて、今まで一番多い死亡者数である。

葬儀の最前線且つ葬送文化を第一線で研究してきた人間から見たら、稚拙なイベントと感じるが、一般人にはそうでもない。
なので、ガチの葬儀屋さんからしたら取るに足らない内容でもあったり、実にくだらないイベントに思えてしまうが、実際の民衆はそうではないからこそこういうイベントが重要である。
葬儀屋さんにも重要なのが、この内容を自分のところへ持って帰って、自分のところでイベントとして活用できる内容でもあるからだ。
つまり、業者目線ではなく、顧客目線である。
そこで4/14の「良い死」はあるのだろうか?
良い死に方、悪い死に方、死に方に良し悪しはないはずだ。
こういう死の概念をバカげた民主化運動はあってはならないはず。
死には良いも悪いもないからだ。
「死」は「死」であり、終わりでもあり、
別の時代のはじまりであることを理解せねばならない。
そこには良し悪しがあってもいいが、「死に方」に良い悪いは存在しない。
死亡者数が増えた世の中だが、それでもなかなか死に直面しない時代であり、人が死ぬのは遠いところに感じている。
今、東京都内では火葬を待つのが1週間以上である。
実は、これは何もおかしいことではなく、20年以上も前から同様である。
火葬場は炉を増やしていたり、効率の良い炉に入れ替えたりしている。
葬儀が出せない年末年始で火葬場がお休みなときは2週間くらい待つ日もある。
待合室がいっぱいだから、火葬の予約が取れなかったりもする。
それは、火葬料金とは別に支払う「プレミアム料金」であるからだ。
更に火葬場へ行く人の数によって割り当てられる待合室も違い、10名の部屋と50名の部屋では大違いだ。
そこが資本主義であるが、火葬場というのは公共施設でもあるので、資本主義を全面的に出していいのだろうか?

お葬式は誰が主役か、そして誰が権限を持っているのか?
遺書にして残せないか?
お葬式の主役はもちろん亡くなった人だが、プロデューサーは施主でディレクターが喪主である。
通常、施主(お葬式のお金を出す人)と喪主(葬儀の段取りをする遺族代表)が一緒である。
父が亡くなり、跡継ぎの長男が喪主だが、お金を出すのはお母さんで施主だったりするが、この際は同じ家族から葬儀費用が出されるから喪主が遺族・親族代表で、施主であり喪主でもある。
映画も同様にディレクターのものになる。
松本零士氏の宇宙戦艦ヤマトの映画で問題があり裁判にもなった。
映画は誰のものなのかと似ている。
そこには著作権と著作隣接権などの問題が発生し、監督の作品となり、その後松本氏は和解している。
お葬式も同様で、遺言は財産の仕分けであり、葬儀をどうするかは残された人の意思である。
そして、今回もAIが作った脚本問題が浮上した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/42b43eeac4cbe19526dd3a4bab8cf9b72f9268c3
つまり、お葬式を「やる・やらない」よりも「できるか・できないか」の課題になる。
お葬式をこのようにしてくれと遺言で頼んだとしても、経済的にそれが可能でなければ。
日本人はその指示どおりにやらねばならないという命令に従う傾向がある。
それが経済的に可能かどうかを考えないときもある。
その遺言に示されたようにできる予算を残していてくれたなら話は別であるだろうが。
だが、コロナみたいに社会情勢で集まることが出来なかった場合はどうするのか。
つまり、亡くなった人にはそこまで人権がない。
遺族はできるだけのことをやってあげようと思っても、できないことは多々ある。
AIとして生き残りたいか?
私は、クリスタルメソッド社で生きた仏壇の営業をしていた。

https://crystal-method.com/blog/plan-for-the-end-of-life
しかも、それは2020年くらいから仕掛けている。
そして2023年は浄土真宗の創立800年、親鸞聖人の生誕850年でもあったから本願寺研究所に所属する茅ヶ崎のお寺と親鸞聖人AIを作ろうというプロジェクトで動き出した。
そこで、京都大学の熊谷教授が仏陀のAIをTwitter/Xで開発したのを知って、早速コンタクトを取った。
三人でミーティングをしたら、相手も浄土真宗の僧侶でもあったことが判明。
呼び寄せの世界だなと。
残念ながら、親鸞聖人AIプロジェクトはマンパワー不足でクリスタルメソッドでは対応できず、その他のAI開発会社に声をかけたが、イマイチであった。
要するにアバターを作れるか作れないかも大きな課題であった。
テキストベースなら別にナンとかなったのかも知れない。
今のOpenAI社のChatGPTみたいなものなら。
4年前に世の中がChatGPTの存在を知っていたか?
GPTはすでに研究者では知られていたどころか、それを開発していた人たちが大勢いた。
日本語で難しいのは、文に区切りがないからそれを研究するのは非常に難しい。
「きしゃのきしゃはきしゃできしゃした」→「貴社の記者は汽車で帰社した」って変換ができない。
「おとりはからいいたみいります」→「お取り計らい痛み入ります」だが「囮は辛い伊丹いります」ナンて読めてしまう。
例を上げれば無数にある。
そういうのをきちんと処理できるAIは当時は存在しなかった。
さて、ここで私は生きた仏壇を作ろうと。
一番大きな課題は「できるか・できないか」ではなく「いくら掛かるのか」とレスポンスであった。
つまり、クラウドを利用した場合、多くのインスタンスが発生する。
無数に発生すると考えていいだろう。
クラウドの金額はインスタンスに応じての請求である。
一度、仏壇に問い合わせをしただけで数万円も掛かったらどうなるやら。
だからオンプレミスサーバで利用するしかない。
更に間に必ずエッジサーバーを入れて最適化することも重要である。

サーバーは一人1台が望ましい。
そうなると100人のお客さんがいたら100台のサーバを作るしかない。
4年前はAIチップなど存在していない。
GPUだってNVIDIA RTX-3080Tiくらいだっただろう。
これだって1GPUカードが15万くらい・・・
運営費用に比べたら安いのだが、問題は物理的にサーバーを置く場所を確保する必要がある。
課題が残る
AIを使う場合、注意したいことがいくつかある。
その情報、他人に使われても大丈夫か?
ChatGPT、CoPilot、Geminiなどを利用する場合、利用規約がある。
無料版を利用する場合は、データマイニングされる。
だからこそ、個人情報(住所やメールアドレス、社内機密情報など)を載せないで欲しいと。
有料プランはサンドボックス化(保護)される仕組みになっている。
無料だと情報が他人に使われる。
これを「無断学習」という。
つまり、会社や個人の情報がみんなにさらけ出されてしまう。
とくに会社の取引間などの情報が筒抜けになる可能性がある。
今では、自分の声を簡単に模写(声帯模写)もできるAIがある。
ちなみに、ケータイ電話のパケットは、自分の声に似た音声をデータベースから瞬時引き出して入れ替えていて、自分の声ではない。すでにこういう技術があり、AIでも似た技術を利用している。
上記のAI脚本の問題がある。
「盗作なのか」「保護はどうするのか」
無断学習の課題でイベントが中止となった。
ちなみに、逆にこのようにGoogle Geminiに情報を入れて教育していくことで自分がデータを作っていくことが可能となる。
つまり、AIを調教していくことになる。

結論としては:
葬儀業界の専門家からは、一般人にとっては稚拙なイベントと映るかも知れないが、その重要性は無視できない。
葬儀業者にとっても顧客目線で情報を得て、イベントとして活用することが可能だろう。
一方で、葬儀やお葬式における主役や権限、そして遺言による意思の尊重など、様々な問題が浮上する。
また、AIを活用した終活支援やデジタル遺影の可能性もあるが、その課題としては個人情報の保護や無断学習による問題である。
来月末の5月29日と30日にパシフィコ横浜で第27回目のフューネラルビジネスフェアが開催されます。
2020年をコロナで一回飛ばして(飛ばさなければ第28回目)で、2021年以外では2012年より参加が1万人を超える来場者数で賑わっています。
当方、両日参加いたしますので、有料となりますが、ご案内いたします。

あと当社ではポッドキャストをSoundCloudから配信しております。
Spotify、Google YouTube、Amazon Music、Apple Podcastからお聞きすることができます。
無料ですので、ぜひ「葬儀 葬送ビジネス」でご検索ください。
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また来週からPodcastとYouTubeが重ならないように、YEYと配信の順番を入れ替えますのでご了承願います。
ありがとうございました。
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