Podcast jFuneral Season 5 Episode 178 「良い死」「悪い死」は存在しない

死の民主化の投稿でも書いたが
「良い死」と「悪い死」の考えがあってはならない。

なぜなら「あいつは死んで当然」とか「惜しい人を亡くしました」という概念が現れてしまうからだ。

もちろん「惜しい人を亡くしました」は非常に残念なことですし、もっと長生きして欲しいという純粋な願いでしょう。
だが「あいつは死んで当然」というのは、その人の愚行で、色々とやらかしたことがあって死んで当たり前ということです。

それは「罪を憎んでで人を憎まず」ではなく「人を憎む」という行為になるからです。

もちろん、直接知っている人で私も「あいつは早く死んでくれ」って思う人は大勢いました。
さらに他にも(直接の知り合いではないけど)、死んでくれたほうが世の中マシになるよねって思う人も。

しかし、それって正しいことなのか?

つまり、この概念はどこに焦点を置くが課題である
・「自分軸」であるか
・「他人軸」であるか

自分に良い死に方なら、それでいいが、それは他人には悪い死に方だったりする。
とくに自分として電車への飛び込み自殺が良かったと思えても(本当は良くない)が、他人には大迷惑で悪い。

自分軸は自分が見る、自分であり、他人から見た自分ではない。
自分中心の考え方であるというとワガママと思われるがそうではない。
自分はどう思い、どう行動するかである。
つまり他人にすべて自分のことですら判断を委ねるのではなく、自分から自らの意思で行動することである。

「死の民主化」は自分の終わりをどうしたいか考えて、自分から動くことで、他人に終わりを告げることであろう。


自分はどう「処分」されたいか?

自分の「亡骸」(ぬけがら)をどうしたいかを考える必要がある。

友人の布施さん(mikera)さんのデザインする棺

日本は99.9%と言ってもいいくらい「火葬」文化である。
ここでもいく度もお伝えしているが、法律上「火葬」する必要はない。
しかし、その「亡骸」をどう処理するかで法律に触れるのである。
遺体の腐敗処理をどう安全且つ衛生的に処理するかが求められ、山林に勝手に埋めることは許されない。

火葬以外に土葬、そして現在なら「コンポスト葬」や「水火葬」とかも存在する。
「水火葬」(Aqua Cremation)はアルカリ加水分解方式を用いて、強アルカリ性液を用いて80度くらいの温度にしてアミノ酸を溶かす方法である。
これがエコなのかどうかは別にして、火葬よりもいいだろうという考え以外に、一神教の教え(キリスト・イスラム・ユダヤ)などには死んでからも「火あぶりの刑」にも例えられるでけでなく、死後、裁きの日に蘇るという概念があるから身体を残しておきたいという教えがあるからだ。

それがどうかというのは置いといて(他人が持つ宗教概念なので否定はしないし、肯定もしない)、火葬だけをするのではなく、新しい手法が存在してきた21世紀で、日本は「火葬」の一点張りである。

実際、人間の火葬場の運営は規制されているからである。
民間の火葬場もあるが、自分で火葬場を建てることは許されない。
全員が自治体から許可を得ている。

当時の茅ヶ崎市斎場(火葬場)

最終的には、自分がどうしたいかを明確にすることです。

  • 「良い死」と「悪い死」の区別は、人を差別し、憎悪を生み出す。
  • 死は誰にでも訪れる平等なものであり、その死に方によって価値を判断すべきではない。
  • 人は自分自身の死について考え、自分らしい最期を迎える権利を持つ。

死に対する固定観念を打破し、より自由で個々に寄り添った死生観の確立を呼びかける必要があるだろう


来月末の5月29日と30日にパシフィコ横浜で第27回目のフューネラルビジネスフェアが開催されます。
2020年をコロナで一回飛ばして(飛ばさなければ第28回目)で、2021年以外では2012年より参加が1万人を超える来場者数で賑わっています。

当方、両日参加いたしますので、有料となりますが、ご案内いたします。

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また来週からPodcastとYouTubeが重ならないように、YEYと配信の順番を入れ替えますのでご了承願います。

ありがとうございました。


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