【葬祭ジャーナル】葬儀業界のお墓DX、樹木葬4割時代、AI活用必須

親交のある葬儀社経営者の皆様へ、今回も戦略的ニュースレターを作成いたしました。
システム開発会社の社長という立場で、最新技術を「どう経営数字や現場の質に変換するか」という視点を盛り込んでいます。


【社長通信】「樹木葬4割」時代を勝ち抜くDXと、スタッフを“単純作業”から解放するAI活用

葬祭業専門のAIシステム開発会社、死に方改革研究者及び旅のデザイナー、
有限会社ワイ・イー・ワイ代表の和田です。

寒暖差の激しい折ですが、皆様の現場では体調など崩されていませんでしょうか。
関東は雨が降らず、神奈川県の城山ダムでも底が見えてしまいました。
私たちシステム開発の現場でも、最近は「葬儀DX」に関するご相談が急増しており、業界全体の“潮目”が変わってきたことを肌で感じております。

しかも昨今は葬儀ブローカー大手が法外的な手数料を搾取するような時代です。
葬儀屋さんの多くはその収益を取り返すためにより無用なオプション商品を顧客へ、しかもボッタクリとも言える価格で売り付けてNHKクローズアップ現代でもその事実が報道されてしまいました。

https://www.web.nhk/tv/an/gendai/pl/series-tep-R7Y6NGLJ6G/ep/569YY3J9YK

さて、本日は2025年から2026年にかけての大きなトレンドである「AI活用」と「樹木葬のシステム化」について、経営のヒントになりそうなニュースを3つ厳選してご紹介します。
昨年の11月からChatGPTなどの生成AIが飛躍的進歩を遂げました。
去年はまだまだ我々日本人と日本語に関して仕事で使えるレベルではありませんでしたが、今年からは使わないとダメな時代です。

当社の【葬祭ジャーナル】は単なる「最新技術の紹介」ではなく、「どうすれば御社の利益と顧客満足(CS)につながるか」という視点でまとめました。隙間時間にご一読いただければ幸いです。

CS: Customer Satisfaction(顧客満足度)


1. 葬儀社業務の「AI自動化」が加速(ナレーション・人員配置・議事録)

【ニュース概要】

2025年に入り、葬儀業界における「生成AI」の実用化が一気に進みました。
具体的な事例として、AIが故人のエピソードを基に「ナレーション原稿」を自動作成するシステムや、スタッフのスキルとシフトを考慮して最適な「人員配置」をワンクリックで行うシステムが登場しています。また、打ち合わせ内容をAIが自動で議事録・引継書化するツールの導入も進んでいます。

【システム会社社長の視点:経営への活かし方】

ここで重要なのは「AIに仕事を奪われる」ことではなく、「スタッフを単純作業から解放し、グリーフケア(悲嘆ケア)に時間を戻すこと」です。

例えば、ベテラン社員がシフト調整や原稿作成に数時間費やすのは、経営的に非常にもったいないことです。これらの「正解がある作業」はAIやシステムに任せ、ベテランには「ご遺族の感情に寄り添う」という、人間にしかできない付加価値業務に集中させてください。これが、他社との差別化(CS向上)に直結します。

  • 参照トレンド:船井総研・葬研などの2025年活用事例より

2. 選ばれるお墓のNo.1は「樹木葬」。鍵は“薄く長い”顧客管理

【ニュース概要】

最新の調査(鎌倉新書等)では、購入されるお墓の種類の約4割以上を「樹木葬」が占め、一般墓を抜いてトップシェアとなっています。
これに伴い、寺院や霊園と提携し、樹木葬のプロデュースから販売までを手掛ける葬儀社様が増えています。横浜などの都市部でも、DXを活用した新しい樹木葬庭園が次々とオープンしています。

【システム会社社長の視点:経営への活かし方】
樹木葬ビジネスの肝は、単価の安さを数でカバーするモデルであるため、「膨大な顧客データの管理」が必須になる点です。
従来の一般墓に比べ、顧客数が桁違いに増えるため、Excelや紙での管理はすぐに限界を迎えます。
「誰が・いつ・どの区画を」契約し、管理料の支払いはどうなっているか。
ここを初期段階からCRM(顧客管理システム)で自動化できるかどうかが、将来の収益性を左右します。LTV(顧客生涯価値)を高めるための、法要案内の自動化などもセットで検討すべきでしょう。

CRM:Customer Relationship Management (顧客管理システム)
LTV: Life Time Value (顧客生涯価値)

  • 参照:樹木葬DX事例(株式会社366様、アンカレッジ様等の取り組み)

3. 「デジタル墓誌」で叶える、物理的制約を超えた供養

【ニュース概要】

お墓に「QRコード」や「NFCタグ」を設置し、スマホをかざすだけで故人の写真・動画・自分史などを閲覧できる「デジタル墓誌」や「スマートお墓」の導入が進んでいます。
2025年末には、物理的な墓碑を持たずとも、デジタル空間上で永代に記録を残せるサービスの提供も開始されています。
弊社が代理店を務めています。ご要望があればいつでもご説明いたします。
墓地だけでなく、慰霊碑などにも活用されており、地域密着の葬儀社さまだからこそ地元のイベントでほぼ永久メモリアルグッズとして活用できます。

QR: Quick Response コード(デンソーウェーブ社が開発した二次元バーコードシステム)
NFC: Near Field Communication (近距離無線通信技術)

【システム会社社長の視点:経営への活かし方】

これは、樹木葬や合祀墓などの「個別のお墓を持たない層」への強力なアップセル商材になります。
「お墓は簡素でいいが、故人の生きた証はしっかり残したい」というニーズは確実に存在します。
葬儀のアフターサポートの一環として、こうしたデジタル記録サービスを提案することで、葬儀後もお客様との接点を持ち続けることが可能です。
システム導入のハードルは意外と低いため、まずはオプション商品の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

  • 参照:スマートシニア株式会社「電子墓誌」リリース等

編集後記

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

「AI」や「DX」と聞くと、どこか冷たい印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、私は「温かみのあるサービスを提供し続けるためにこそ、冷徹にシステムを活用すべき」だと考えています。

面倒な事務作業はデジタルに任せ、現場の社員様が、目の前のお客様の手を握り、涙を拭う時間を1分でも多く確保する。
私たちが開発するシステムが、そんな「優しい時間」を創出する黒子になれれば、これ以上の喜びはありません。

貴社の「デジタル化の第一歩」、いつでも壁打ち相手になりますので、お気軽にお声がけください。


有限会社ワイ・イー・ワイ
代表取締役 和田裕助
jFuneral 事業【葬祭ジャーナル】


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