50代でもお葬式に滅多に参列しない
昨今、お葬式が増えているけど、いままでの50代はあまりお葬式に参列したことがないはず。
だからこそ、お焼香のやり方を知らない人もいる。
多死社会と言われながら、長寿大国なゆえに、50代以下の人々の多くはこれまで葬儀に参列する機会が少なく、お焼香の作法を知らないケースが増えています。
真偽は不明ですが、たまに、燃えた香炭を掴んでしまうという話も伺います。
これに対して、葬儀業界の専門家として以下の5つの意見を提案します。
1. お焼香の作法を知らなくても恥ずかしくない環境づくり
最近では、葬儀に参列する機会が少なくなった世代のために、焼香のやり方が分からなくてもスムーズにできる工夫が求められます。例えば、葬儀会場で簡単な焼香マナーの案内を掲示する、または司会者が「ご自由にお焼香ください」と一言添えることで、参列者の不安を軽減できます。
2. デジタルでのマナー学習の推進
オンラインで事前に葬儀マナーを学べる環境を整えるべきです。特に50代の世代はスマートフォンの利用に慣れているため、短い動画やSNSを活用した「お焼香のやり方」コンテンツを提供することで、手軽に学べるようにするのが効果的です。
3. 簡略化された儀式の受け入れ
現代の葬儀では、お焼香の回数や形式を厳格に守る必要がないケースが増えています。例えば、1回だけのお焼香でも問題ないことを広めることで、知らない人の心理的負担を減らせます。また、葬儀社側でも「お焼香の作法に決まりはありませんので、ご自由にお参りください」と案内するのも一つの手です。
4. 葬儀の多様化に伴う「焼香の代替手段」の提案
最近は、焼香以外の方法で弔意を示すケースも増えています。例えば、献花や合掌だけで弔意を表すスタイルの導入も検討すべきです。これにより、「お焼香を知らないから参列しづらい」と感じる人を減らし、葬儀への参加を促すことができます。
5. 職場や地域コミュニティでの終活セミナーの活用
50代以上は今後、葬儀を主催する立場になる可能性が高いため、事前に学ぶ機会を提供することが重要です。自治体や企業が終活セミナーを開催し、実際にお焼香の体験ができる場を作ることで、より自然に葬儀のマナーを学べる環境を整えるべきです。
終活セミナーは地域の葬儀屋さんのホームページを見たら開催している可能性が高いです。
お焼香の作法を知らない50代が増えていることは、葬儀業界にとって新たな課題ですが、それを解決するためには「事前学習」「簡略化」「多様な弔意の形」を受け入れることが重要です。
葬儀をより開かれたものにすることで、参列者の不安を減らし、葬儀文化を次世代につなげていくことができます。
私自身が、元日本葬送文化学会の副会長で、一番危惧していることです。
献花のお花の受け取り方と捧げ方はお焼香よりもっと難しいと思います。
そこで献花すら怖がる人がいてもおかしくありません。
お焼香や献花なしで「お祈りだけ」のスタイルは流行るか?
お焼香や献花が難しいと感じる人が増えている中で、「お祈りのみ」の弔い方が流行る可能性はあるのか? 専門家としての視点から以下の点を考えます。
1. 心を込めた弔意表現として「お祈りだけ」は受け入れられるか?
現代の葬儀では、形式よりも「故人を偲ぶ気持ち」が重視される傾向があります。
特に無宗教葬や自由葬では、参列者が各自の方法で弔意を示すスタイルが一般的になりつつあります。
そのため、「お焼香や献花をせず、黙祷や手を合わせるだけの形」は一定の受け入れられる可能性があります。
ただし、問題点として以下が考えられます。
- 宗教的な儀式を求める層には違和感がある(特に仏教・キリスト教など)
- 弔意を形にしたい人にとっては物足りない(何か手を動かしたい心理)
2. すでに「お祈りのみ」のスタイルは増えている?
近年の葬儀のトレンドとして、次のようなものがあります。
- 「お別れの会」スタイル:セレモニーを簡素化し、焼香や献花なしで黙祷やスピーチのみを行う
- 直葬(火葬式):親族のみで火葬し、特別な儀式を行わない
- Web弔問・オンライン供養:オンライン上でコメントやメッセージを残し、特に焼香や献花をせずに故人を偲ぶ
これらはすでに定着しつつあるため、今後も「お祈りだけの葬儀」が増える可能性は高いです。
直葬の場合以外にも、火葬場にて「荼毘焼香」と言って、「1回だけのお焼香」で済ませることもあります。これは最後のお別れという意味ですが、お寺さんが立ち会っていない限りやりません。
3. 何もないと「物足りなさ」を感じる人への対応策
人は「何かをすることで気持ちが整理される」傾向があります。
そのため、「お祈りだけ」では参列者の心の区切りがつかない場合もあります。
「お祈り」と言っても「何を祈るのか」も迷う人もいるからです。
その対策として、次のようなシンボリックな動作を取り入れると良いでしょう。
- 「故人の名前が書かれたカードにメッセージを書く」(後で家族へ渡す)
「おくり鳩」のようなものでメッセージを書いて、棺に入れる。 - 「ろうそくを灯す」(火を灯すことで心を込める)
- 「手を合わせる際に故人の好きだった音楽を流す」(環境の演出)
音楽葬、そのものです。
何かしらの動作が加わることで、弔意を「実感」しやすくなります。
4. 葬儀業界が提案すべき新しい弔い方
「お祈りのみ」のシンプルな葬儀をより受け入れやすくするためには、業界として新しい形を提案することも必要です。
- 無宗教の「黙祷葬」:一定の時間、全員で黙祷を捧げるスタイル
- 「メモリアルスペースの活用」:献花の代わりに、故人の写真や思い出の品を飾る
当社は「遺影」を作る会社が原点です。ご提案いたします。 - 「デジタル供養」:オンラインでメッセージを投稿し、お別れの場を作る
WEB3ベース(ブロックチェーン)を活用した永久に残るデジタル供養システムを「スマートシニア社」の代理店として販売を行っています。
まとめ:「お祈りだけの葬儀」は流行るか?
✅ 形式より気持ちを重視する時代なので、一定の層には受け入れられる
✅ すでに一部の葬儀では「お祈りのみ」のスタイルが増えている
✅ 何もないと「物足りなさ」を感じる人向けに、小さなシンボリックな行動を用意するとよい
✅ 葬儀業界が無宗教や簡素化のスタイルを積極的に提案すれば、流行する可能性は高い
「お焼香や献花をしなければならない」という固定概念が薄れつつある今、より自由な弔いのスタイルが求められています。
その一つとして、「お祈りだけの葬儀」は、シンプルさを求める人々の間で今後さらに増えていく可能性が高いでしょう。
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