不透明なお葬式の費用、なぜこんなに消費者はカモにされるのか?
葬儀業界には価格の不透明さや、「無知な消費者」につけ込む構造的な問題があり、消費者は自衛のために知識をつける必要があります。
約30分のセミナー形式の映像ですが、ぜひご覧ください。
1. 葬儀費用の不透明さと「ランクアップ」の仕組み
- 見積もりの甘さと追加費用: 葬儀費用は、安置日数による「ランニングコスト(ドライアイス代や安置料)」や、参列者数によって変動する「飲食費・返礼品代」によって大きく変わります。しかし、葬儀社は安く見せるために、わざと参列者数を少なく見積もったり、最低限のプランのみ提示したりすることがあります。
- ランクアップの罠: 広告で出ている「〇〇万円で葬儀ができる」というプランは、実際には「火葬のみ」の内容であることが多く、一般的な葬儀を行うには祭壇、棺、霊柩車などのグレードを上げる(ランクアップする)必要があり、結果的に費用が高騰します。
2. ネット葬儀仲介業者の問題点
- 高額な手数料: 「小さなお葬式」などのネット仲介業者は、地元の葬儀社に仕事を回す代わりに3〜4割という高額な手数料を取っています。
- 現場の弊害: 地元の葬儀社は利益を出すために、サービスの質を落とすか、追加オプション(ランクアップ)で回収しようとするため、トラブルになりやすい構造があります。
- 口コミの信憑性: ネット上の口コミやランキングは操作されている可能性が高く、当てにならないと指摘しています。
3. AI検索と時代の変化
- AIは葬儀費用を正しく出せない: 葬儀の費用構造は複雑(お布施、斎場の空き状況による待機日数、変動費など)であり、ブラックボックス化しているため、現在のAI検索では正確な見積もりや実態を把握することは不可能です。
- 葬儀の小規模化: 超高齢社会において、故人の友人も高齢で参列できないケースが増えており、大規模な葬儀の必要性は薄れています。「直葬(火葬のみ)」が増えているのは時代の流れでもあります。
結論:消費者へのアドバイス
ネット上の表面的な価格やランキングを鵜呑みにせず、地元の葬儀社に直接問い合わせて詳細を確認すること、そして「言った言わない」を防ぐためにしっかりとした見積もりを取るなど、消費者自身がリテラシーを持つことが重要です。
この内容は2021年5月22日に配信したポッドっキャストをベースに再度2025年11月末版として作り直しました。
前回は「葬儀社のマーケティング向け」に二流のセールスマンと一流の違いを説明し、どのように顧客を得るのか、そして顧客を得るのにどれだけ難しいかマーケティングのポイントから解説しました。
「葬祭ジャーナル」の jFuneral.comをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。


