ご遺体の安置場が足らないと騒がれている世の中です。
火葬待ちで数日どころか1週間以上と言われる東京都内。
安置場には行政の認可や届け出が必要ないというのは今、始まったことではありません。
今日のお話は:多死社会における課題。
先週お休みして、今週も配信が遅れました。
楽しみにされていらっしゃる方には申し訳なかったです。
人が大勢亡くなる時代に突入しました。
昨年も約159万人の死者数で、毎年上昇中。
30年前の1994年と比べたら、約50万人増えています。
当時は108万人ちょっとでした。
死因の1位が脳卒中で22万7千人強、2位がガンで21万5千人強。
今は1位が「悪性新生物」、一般的にはガンと呼ばれています。
これが24%以上で約40万人くらいの死因でした。
さて、医療と保険、そして年金の逼迫以外に葬儀業界ではどのようなことが起きているのか考えたいと思います。
実は、葬儀業界で、葬儀の日取りが出来ない理由がいくつかあります。
昨今、朝日新聞とかで「葬儀場が空いているけど人手不足でお葬式が出せない」とか「自社斎場は空いているけど、火葬場がいっぱいだとか」。
まぁ、色々と言い訳があります。
みんなウソです。

葬儀社がネットブローカーからの仕事を受けたくないのが事実です。
3割、4割を搾取するブローカーですよ。
いや、でしょ。
確かに人手が足らないのは働き方改革の問題で色々と制限が出てきたからスタッフを休ませねばならない。
そうなると、お迎えにいく霊柩車を外注せねばならない。
自社の霊柩車ならいいけど、外注したら3倍〜5倍の費用が発生します。
1万円のところ3万から5万円の費用が発生します。
まして12万円の葬儀で粗利が3万しかないところ、12万の3割の3万6千円もブローカーに搾取されたら、やるだけ損なわけです。
そんなの誰も受けないですよ。
つまり、ブローカーに葬儀がいくから、悪いわけです。
安置だって費用がかかりますが、それすらもらえないわけです。
もらえるのは面会費だけです。
それすら社員を配置して対応せねばならなくなれば、お断りするのは当然ですよね。
しかも最近は地域にもよりますが、火葬場が空いていることが多いのも事実です。都内だって、ブローカーを介さずに葬儀を葬儀屋さんに直接頼み、東京博善の火葬場で空いているお部屋を利用してしたら、普通のご葬儀をできます。
誰が問題なのかといえば、ネットブローカーと顧客が葬儀屋さんと思って電話をかけるからです。知っていてもブローカーにかける人もいます。
しかもズルいことに、ブローカーは公営の式場の情報を記載して、そこの電話番号を、式場ではなく、自社のコールセンターの番号を自社サイトに掲載しています。
問題は、それは違法ではないのです。
不当競争防止法にも抵触しないのです。
だからこそ、顧客が賢くならなければならないのです。
これをいくらお伝えしても、理解できないのが一般の方々ですが、それをもっと葬儀屋さんも自社の勉強会で伝えないから葬儀屋も悪い。
最終的には葬儀屋を信用しなくなり、ネットブローカーへ流れるのは葬儀屋がずっと行ってきた悪しき習慣だったのかも知れませんが、今は情報が溢れています。
顧客も勉強せねばならない時代です。
わからなければ、葬儀屋さんにお聞きください。
都内なら信頼できる公益社さんやメモリードさんとかが安心かな。
私がやり取りしていて、流石だなって思ったところがいくつもありました。ちゃんと社員教育をしています。
私は自分でハンドリングできない葬儀のことは公益社さん関係に繋いでいます。
さて、そこはともかく、多死社会でどう葬儀社の対応が変わっているのかを考えねばなりません。
葬儀社さんができることは自社リソースの確保です。
昔は社員に困らなかったのは、高い金額を出せばそれなりに集まってきましたが、今はそういう人は少ないです。
そこに日本語がイマイチの外国人を入れるわけにもいきません。
そういう場合は、葬儀屋さんがオンラインで説明会ができるようにするとか新しいサービスが必要ですよね。
お客さまとしてできることは、葬儀社へ前もって訪れて、事前相談をすることです。
縁起でもない!っておっしゃる人も未だにおります。
でも困るのは最後はあなたですよ。
葬儀が突然必要になる前に葬儀屋さんへ前もって相談に行かれることをオススメいたします。そして何が必要なのかをきちんと把握しておくことです。
お墓のことも同様です。

日本には信仰の自由があります。
マスコミが「離檀料」とかいうことばでお寺を責めていますが、離檀料というよりも墓地があったら、それを撤去せねばならない費用だろうと。
お寺さんに伺ったら「留めておくことは出来ないので」と割り切っています。
嫁ぎ先奥様だって、ご実家とご主人と宗派が違ったらお墓はどうにもならないわけですから。今は、同じお墓に入りたくないというご夫婦もいらっしゃいます。自分の親が眠る実家の墓にも入らないと決めている後継ぎの方もいらっしゃいます(うちがそうです)。
WEB3化してネット上に永久的にお参りできる仕組みを作ればいいじゃないというのもあります。
これに関しては次回のお話にしたいと思います。
実は先週金曜日(7月19日)に私が委員長を務める日本外国特派員協会(外国人記者クラブ)でトップクラスの人たち及び、自民党の国会議員でWEB3担当をしている川崎ひでと衆議院議員にトークショーをしてもらいました。
本日もご清聴いただきありがとうございました。
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