さて、システム開発の現場では日々新しいAI(人工知能)のニュースが飛び交っており、私たちも「この最新技術を、どうすれば葬儀業界の皆様の力に変えられるか」とワクワクしながらキーボードを叩く毎日です。
しかも花粉が多く、目がショボショボしながら、クシャミもたくさんしながらです。
そんな中、東京・渋谷では死生観をアップデートする体験型イベント『Deathフェス2026』が開催されており(なんと本日4月16日までです!)、若者を中心に大きな盛り上がりを見せています。イベント内でも「AI時代の葬送」が熱く議論されるなど、業界を取り巻くテクノロジーの波は一般の消費者にも確実に波及しつつあります。
そこで今回は、経営者の皆様にぜひ知っておいていただきたい「葬儀業界×AI」の最新ニュースを3つ厳選してお届けします。最新テクノロジーをどう経営や現場のサービスに活かしていくか、システムのプロ視点でのアドバイスも添えさせていただきました。移動の合間などに、ぜひご一読ください。
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1.若者も熱狂!渋谷で開催中の『Deathフェス2026』で語られるAI時代の死生観
【ニュース要約】
2026年4月11日〜16日まで、渋谷ヒカリエにて「死について、もっと自由に話せる社会へ」を掲げたイベント『Deathフェス2026』が開催されています。入棺体験や瞑想ボックスでの“納棺式”体験といったユニークな企画のほか、若者が死生観を語り合うトークセッション、AI時代の葬儀に関する公開討論など、多彩なプログラムが展開されています。タブー視されがちな「死」をポップに、そして真剣に捉え直す場として、10代〜20代の若い世代からも圧倒的な支持を集めています。

中での話は「業務連絡」
【経営への活かし方】
「死を語る」ことへのハードルが下がりつつある今、消費者の価値観は確実に変化しています。
特に次世代の意思決定者(将来の喪主となる層)に対しては、従来のパッケージ化されたプラン提供だけでなく、「オープンな対話」を通じた終活イベントなどを企画することが有効です。
イベントやSNSなどを通じて早期に接点を持ち、ブランドへの信頼関係を築くことは、将来的なLTV(顧客生涯価値:一人の顧客が一生を通じて企業にもたらす利益)の大幅な向上に直結します。
参照URL:https://deathfes.jp/ (Deathフェス 公式サイト)
2.葬儀業界特化の生成AI「いとわAI」登場、Web訃報との連携で業務効率化
【ニュース要約】
2026年2月、株式会社itowaが葬儀業界に特化した生成AI基盤「いとわAI」を発表しました。第一弾として、今春よりWeb訃報上で利用できるチャットAI「いとわトーク」が提供されます。喪主、親族、一般参列者といった利用者の属性に合わせて、AIが自動で質問を整理し、駐車場や供花の手配など必要な情報へ無理なく案内してくれる画期的なサービスです。
【経営への活かし方】
システムのプロとして強くお勧めしたいDX(デジタルトランスフォーメーション:ITを活用した業務やビジネスモデルの変革)の好例です。
電話での簡単な問い合わせ対応や事務案内をAIに任せることで、スタッフの皆様は「人にしかできないご遺族への寄り添い」に貴重な時間と労力を集中させることができます。業務負担の軽減(コスト削減)と、顧客満足度の向上を同時に実現できるため、自社サイトやシステムへのAI組み込みは、早期に検討すべき経営課題と言えます。
3.想い出が動き出す「snapCINEMA」導入850館突破&「AI故人」の可能性と課題
【ニュース要約】
アスカネットが送る新しいAI個人
https://www.mds.ne.jp/product/memorial/snap-cinema/
故人の写真をもとに、自然な動きや表情を再現する映像を生成するAIサービス「snapCINEMA(スナップシネマ)」の導入会館が、リリースから約半年で850箇所を突破しました(2026年1月発表)。
一方で、AIで故人の声や思考を再現し対話できるようにする「AI故人」サービスも増えていますが、意識調査によると若年層は好意的な反面、60代以上の半数超が倫理的な「違和感」を抱くなど、世代間での受容度に差があることも浮き彫りになっています。
【経営への活かし方】
遺影が微笑みかける演出などは、ご遺族の心に響く素晴らしい**グリーフケア(大切な人を亡くした悲しみに寄り添い、立ち直りを支援するケア)**のツールになり得ます。しかし、テクノロジーの押し付けは禁物です。
シニア層が抱く「故人の尊厳への懸念」に寄り添い、「あくまで選択肢の一つとしてそっとご提案する」姿勢が重要です。
最新技術を導入する際は、システムの真新しさではなく「ご遺族の悲しみをどう癒やすか」という、温かい視点での運用設計が必要不可欠です。
参照URL:https://www.asukanet.co.jp/ (株式会社アスカネット ニュースリリース等より)
【編集後記】
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
AIの進化スピードにはシステム開発に携わる私自身も日々驚かされるばかりですが、一つ確信していることがあります。
それは「AIがどれほど便利に進化しても、最後に人の心を救うのは、人の温もりである」ということです。
私たちシステム会社が提供するDXやAIツールは、あくまで皆様が「ご遺族と向き合う時間」を創出するための裏方に過ぎません。これからも、葬儀社様が本来の使命であるグリーフケアに専念できるよう、使いやすく温かみのあるシステム開発で、皆様の経営を全力でサポートしてまいります。
システムの導入や、既存業務のDX化についてのご相談がございましたら、いつでもお気軽に私までお声がけください。
季節の変わり目ですので、皆様どうぞご自愛くださいませ。
モットー・ビジョン:
「テクノロジーを活用して、死と向き合う社会を再構築する」
「葬儀は人生の最終セレモニー。
だが、それは“終わり”ではなく“語り継がれる物語”の始まり」
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