野焼きの火葬場ってあります!

日本ではありえないことですが、海外では意外と多い。

米国の火葬比率が55%です。
多いところでは80%や90%くらいの火葬。
少ないところでも30%。
平均で55%というくらいです。

さて、皆さん、ヒンズー教徒がガンジス川でどのように見送るかご存じでしょうか?
私も実際は現場を見たことがないのですが、行った人たちの映像は見ています。
それは、それでその国の文化や経済発展、更に民族事情があるからでしょう。

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現在、米国で野焼きの火葬場が許可されているのは1箇所である。
それはコロラド州のクレストンというコミュニティである。
Crestone End of Life Project (略してCEOLP) である。

Crestone End-of-Life Project

その次に現在、申請中が北東のメイン州のある墓地である。

そもそもなぜ、今、米国で野焼きの火葬を望むのか?

昨今、Star Wars でジェダイ(アナキン・スカイウォーカー — はい、ダース・ベイダー)の葬りで野焼きをした場面があったり、Game of Thronesの映画でもそういう場面が出てきているからの影響だろうと考えられる。


北斗の拳でレイの最期で死にゆく場面でケンシロウが家に火を点けて、燃やした場面ばある。
これは住宅火災に似た感じだが、今回の場合はちょっと違う。

そもそもなぜ、米国人はそれを望むのか?

米国は自由主義である国家。
死んだあとも自由である。
つまり、自分の体がどうして欲しいか伝えることが可能である。

火葬、土葬、検体、自然葬、鳥葬だってあってもおかしくない。
今は、更に強アルカリ性液体で筋肉(アミノ酸)を溶かして遺骨になる設備も用意されている。

Alkaline Hydrolysis Method

その中で、野焼き?


今回はメイン州のある小さなコミュニティで二つ目の野焼きを申請していることが判明。
メイン州の火葬率は75%である。米国の中でも高いほうである。
だからこそ、このような考え方が現れるのかも。

場所はドレスデン、メイン州という場所だ

Google Map

では、衛生的にどうなのかと疑問がある。

そもそも、野焼きの問題は火力が弱いのでダイオキシン類が発生する可能性が高い。
それなら、焼き鳥はどうなの?という疑問が出てくる。

英国ではあるが、法務省で衛生的に問題はないという見解を出しているそうだ。

Despite concerns about the environmental and health impacts of the procedure, “a report for the United Kingdom’s Ministry of Justice, Ivan Vince, an expert in combustion science, looked into the environmental and health risks connected to open-air cremation and found nothing to worry about.” According to the report, “health risks are negligible beyond 500 meters and even those close up are taking no greater risk than they would at a bonfire the same size.”

https://anglo-asian.org/funeral-pyre-campaign/facts/environment/

ここを読むと重金属やダイオキシン類は関係ないらしい

さて、そうなると500mくらいの広さが必要という見解も生じる。
つまり、コミュニティはそれくらい広い土地を持たねばならぬ。
で焼き上がった遺体はどうなるのか?

どうやらそこに撒くらしい。
墓標があるかどうかは定かではないが、その広大な敷地に遺骨を撒いて、そこが永遠の墓地となるのだと。

土葬は棺を埋める必要があるが、これだと確実に土に帰るという認識があるそうだ。

そしてここがコミュニティのサンクチュアリになるとのことだ。