葬儀社にはプルマーケティングで動画活用時代を意識するしかない

“Pull Marketing” using video is the only way for the Japanese funeral parlors to survive the dog-eat-dog era.

Podcast Season 6 Episode #236
今日は:2025年 8月 19日です

葬儀業界の「人」とAI(愛)に関して、マーケティングをどうするかがテーマです。

歯医者さんのテレビCMや折込広告を見たことがありますか?

歯磨き粉やマウスウォッシュのCMはあっても歯医者さんはないですよね。
歯医者さんで見るのは窓に貼られた看板や野立てのビルボードくらいです。
そう、あの関東圏で有名なきぬた先生。
それを見習って、多くの歯医者さんが自分の顔をデカデカと表示した看板を出すようになりました。
あれはカラーバス効果を利用した一番いいマーケティング戦術なんです。
一つ付け加えておきますが、「戦略」ではありません。

きぬた先生は西八王子駅前ですが、つくばの方まで看板があります。
その理由は圏央道でさっと八王子まで来れるからです。
お兄さんの横浜きぬた歯科も同じように顔を大きく出しています。

厚生労働省の2022年末の統計情報では歯科医師の数は105,267名です。
本日、まだ2024年の情報がまとめられていませんが、総数としては2022年から2,176人(約2%)減とのことです。
そして歯科クリニックなどの数は約68,500から69,000院くらいあります。

しかも2024年末の統計でコンビニ店舗数53,000より歯科クリニックのほうが多いのは有名です。
ちなみにコンビニも年々減る一方なのは助っ人外国人を入れても、人手不足だからです。
更に余談ではありますが、その廃業するコンビニにイオンまいばすけっとが居抜きで出店しています

こちらが厚生労働省からのデータです:
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/22/dl/R04_1gaikyo.pdf

歯科クリニックより多いのがお寺で76,600院ですが2万くらいが廃寺で住職不在です。


では葬儀屋さんは?

実態はつかめていないのですが、5,000~8,000と言われています。
免許制でもないし、届け出も資格も必要ありません。
更に偽装請負を行っている会社もいくつもあり、従業員を個人事業主の葬儀屋さんにしたてて、運営しているところもある「らしい」からです(どことは言えません)。
ポッドキャストを聞いている葬儀屋さん、襟を正してください。
更に屋号で運営しているところもあり、会社が一緒なのか、グループ会社なのかも見分けがつかないのと、昨今は合併も多いからです。
これは昔、1社あたりに宮型霊柩車の保有台数規制があり、小泉内閣のときに竹中平蔵氏が規制緩和してくれたおかげで落ち着いたこともあります。

ご存知の通り、葬儀屋さんというのは非常に営業がしにくいビジネスなのは周知の事実。
日本でもっともマーケティングが難しい職業です。
リアルで目に触れないネット広告と歯医者さんとほぼ似たような看板出しの認知営業とあとはポスティングしかありません。
互助会は訪問営業をやっているところもありますが、「おカネが掛かりますよ」という煽りビジネスというレベルの低い営業です。
実際、地域によって異なりますが人件費も高騰化しているので補填のためでしょうが、葬送儀礼で必要のないものを上乗せをしているところもあるでしょう。

YouTubeやTikotokでコントをやっている葬儀屋さんもいますが、あれは品のないものだなとしか見えません。
しかし、大衆受けしていることは間違いありませんけど。
だからといって札幌でのお仕事を東京からネットで発信している葬儀屋さんが請け負うかというと、それはありえません。
唯一あるとしたら、東京の葬儀屋さんが札幌支店を出していた場合です。
ネットというのは物理的垣根がありませんので、自分の地域ではそれが風習であっても、他では違っていたりします。
そういうのが消費者にはまったく見えません。

でも今のネット社会で、動画広告を使うことは戦略的には間違いではありません。

そこが、プッシュとプルマーケティング戦略です。

こんにちは、今のところ、日本でたった一人の葬儀・葬送ビジネス及びマーケティング ポッドキャスター 有限会社ワイイーワイの和田でございます。
死に方改革® 研究者 及び 旅のデザイナー® 、あの世への旅です。

今日のお話は:葬儀屋さんはどのように広告を出すか。

では、行ってみようか!

まず、プルマーケティングとは何か。

「プル」とは引くことです。
顧客が自ら情報を探し、企業や製品に興味を持つように仕向けるマーケティング手法です。
プッシュ型では 企業が一方的に情報を発信し消費者へ届けるのとは異なり、顧客の能動的な行動を促すことを目的とします。

ビジネスミーティング中にロープを引っ張り合う男性たちと、笑顔で見守る女性のグループ
綱引きガンバレ~!

プルマーケティングでは顧客が検索エンジンやSNS、YouTubeなどの動画サイトを通じて情報を収集しやすくし、自社のサービスに関する情報を目に入りやすくする方法です。

いわゆる、餌を撒き、魚を釣ることに似ています。
つまり、SEO対策、コンテンツマーケティング、SNSなどを活用した方法です。
その反面、プッシュはテレビCM、DM、テレアポとかです。
プルもプッシュで重要なことは、どのような魚がどれくらいが泳いでいるのか、
魚群探知機でリサーチし、適切な餌と量を入れることが重要です。
これなきして間違った餌と量を入れても魚は逃げる一方です。

さて、葬儀社がプルマーケティングを活用する方法にどのようなことがあるか?

一つは単純にXやFBを使い自己アピールすることです。
先ほどお伝えした動画です。

今、GoogleはSEO(AIが普及しても当分は有効です)で動画が入っているかどうかでかなり違いがあると報告されています。
動画を埋め込む、しかも良質な動画です。

AIのみで作成した動画はペナルティを喰らいます。
これは先日、GoogleがYouTubeに投稿されているAIのみで作成した動画の収益化は廃止すると発表しました。
見るに耐えなかったのだろうと。
しかもディープフェイク映像が人気を呼び、再生が繰り返されるというGoogleとしては非常に悪循環な現状が発生しているからです。

https://www.thebridgechronicle.com/tech/youtube-no-monetization-ai-generated-videos-july-2025

ここでどのようなビデオが自社のためになるのか。

今、デジタルネイティブ時代どころか動画ネイティブ時代です。
正直なところ、私もこの音声のみのポッドキャストを動画配信せねばと思っているくらいです。
ブログを読むよりも「再生」するほうがずっと楽なわけです。
しかも、MapifyやNotebooklmを使えば一瞬で要約してくれます。
書き起こしに前回のポッドキャスト、
Epsiode 235をGoolge Geminiにて作成した要約内容をPDFにてリンクしておきます。

動画は、多くの情報をより表現力豊かに伝えることができるツールです。
動画を作ることで、葬儀社は自社のお葬式を伝えるだけでなく、教えることができます。

お葬式の「なぜ」です。

今、これがとても足りていません。

お客さんもYouTubeを見る機会が増えます。

今、何をするにも多くの人がGoogle検索をするなかで、Googleは動画の回答も提示してきます。
情報の質には問題がありますが、若い人たちは YouTube、Instagram、Tiktokで検索します。
つまり文字を読むより、動画解説のほうがはるかに効率がよいことが証明されています。
車のバッテリー切れでのブースターケーブルのつなぎ方など。
間違った順番でつなぐと両方の車のバッテリーが台無しになります。
このように詳しく解説された動画がYouTubeに出てきます。

人間の脳の処理能力として文字を理解するよりも動画(視覚的情報)を処理するほうがはるかに高いわけです。
一説には何万倍とも言われています。
文字というのは文明が発達してから出来上がったもので、原始の能力には匹敵しないわけです。
つまり本能に訴えるわけです。

忙しいカスタマーが文字を1時間かけて読むよりも
動画でササっと見たほうがはるかに効率がいいわけなのを
ご理解いただけたでしょうか?

文字よりも動画の説得力のほうが上なのは、テレビの情報を信じるのと一緒です。
もちろん、それはいいとはいいませんけど。
しかも、動画は感情に訴えやすい特性をもっています。

YouTubeだけでなく、アダルトビデオも同様で
本能に訴えることで人間は抜け出せなくなります。
「百聞は一見にしかず」と同じことです。
しかも、本能に訴求する内容であればなおさらです。


もう一つは人は「つながりを感じて信頼を得ます」。
文字だけだとなかなか商売相手が見えない場合、YESとは言えないです。
ここで顔だけでなく、声、仕草を見れたなら。
そして共感を得られたらいかがなものか?
だからこそ、展示会などで名刺交換したあとにzoom会議でつなぐという

プルからプッシュマーティングへ移行します。

「人間」につながりを感じるので、メルアドや広告内容ではありません。
ブランドでもありません。人間はブランドから買うのではなく、
その「人」から買うのを憶えておく必要があります。

とくに葬儀屋さんです。

今、インターネットで流れている情報の大半が動画データです。
文字のデータよりも圧倒的に多いです。

YouTubeは月に世界中で数千億回以上の動画が視聴されております。
公式アナウンスでは平均して2000万ビデオが毎日アップロードされています。
2025年4月時点で合計200億ビデオがアップロードされています。
YouTube Shortsは毎日700億ビューあります。
この公式プレス情報のリンク先も貼っておきます。

https://blog.youtube/press

それを考えると自分の動画は埋もれてしまうのではと危惧しがちですが、それはありません。
ビデオを紹介するプラットホームがYouTube上ではないからです。

動画や視覚的なコンテンツをセールスに活用するなら今です。
葬儀業界では佐藤葬祭の佐藤信顕社長が上手に活用しています。
だが、これも先ほどお伝えしましたが、
北海道のお方が東京の佐藤葬祭さんにお仕事を北海道に呼び寄せてまで頼むかというとNOです。

葬儀は地場産業ですから。

ビデオもですが、会社を宣伝しない限り、見てもらえません。
見てもらわない限りは存在しないのと同じです。

それではどのようなコンテンツが必要か考えてみたことがございますでしょうか?

Tiktokで踊るのではありません。
YouTube Shortsにて、呼吸の間を切り詰めてガチガチにして1.5倍速で流すのでもありません。
これは単なる再生回数を上げるための策です。
これこそ、視聴者をカモにしていると思われます。

「あー」や「うー」などをカットするのは大切ですが、「間」と「呼吸」は必要です。

次に、保険代理店の人や企業の社長がなぜ選挙に300万の供託金を支払ってまで出るかおわかりでしょうか?
そもそも受かるつもりで出ているのではありません。
自分の顔を憶えてもらうために出ています。
顔を憶えてもらうイコール信頼と信用につながるからです。
折込広告を入れるよりもずっと効果があるからです。
しかも、政見放送などでテレビに出れるからです。
あのきぬた歯科の看板がそうです。
顔を知ってもらうことからはじめています。

今、見える化と、知ってもらう化が重要な時代です。
ピンポーンと鳴らした時点で「葬儀屋さんがきたよ」って憶えてもらったら目的は半分以上達成したのと一緒です。

ここで動画をセールス戦略に使うことです。

目指すことは売上をアップすることです。
そこにはじゅうぶんな信頼作りが必要です。
自社のホームページの会社概要のところに動画で会社紹介を入れてらっしゃいますでしょうか?
1~2分の映像でじゅうぶんなので、そこからはじめてください。

弊社の会社概要ページをご参考にしてください:
https://yey.co.jp/about/

お葬式の買い手であるお客さまは、
お葬式の何を一番知りたがっていらっしゃるのか考えたことがありますでしょうか?

一番気になることは、お葬式の金額です。
文字に書いた内容はみんなウソだと分かっています。
10万円でお葬式が出せます!って。
お葬式の費用はそれですが、他に掛かるものがあると認識していません。
そういうのを動画できちんと説明することが重要です。

ウェブセミナーと呼ばれるウェビナーで説明会とかでなぜしない?
プライバシー重視のウェビナーのやり方がわからなければなぜ問わない?
YouTube Liveなら参加者の顔が見えないからそれでもいいわけです。


要するに葬儀屋さんが買い手の要望に応えていないわけです。
まずはじめることでインパクトがあるわけです。
最初から完璧にできる人はいません。
とくにネット配信は。
機材がわからないとか、パワポが使えないとかですか?
GammaというAIアプリを使えばすぐにプレゼンテーションは作れます。
情報が足らないと感じたら付け足せばいいのです。
間違っていると思ったら訂正すればいいのです。

AIを活用してプレゼン動画を作れる時代です。
オールAIはあえて信用度を失いますので、お気をつけください。

ただ、このようなプルマーケティングはROIが見えにくいという特徴があります。
会社のほかの部署から見たら、
ナニをやっているのかが全く見えにくい内容でどこが「売る込み」で
ナニをもって「売り切る」のかがわからない。

おかげで会社内で不平不満も生じてきますので、社長が舵を取ることが重要です。


まず、はじめにビデオの案として:

「もしもの時」の具体的な手順を解説するガイド動画の作成から。

ご家族が亡くなられた直後は、誰もが動揺しています。
その際に何をすべきかを、
順を追って冷静に解説する短い動画シリーズは、
非常に実用的で感謝されるコンテンツとなります。

  • 内容の例:
    • ステップ1: ご逝去直後、まず誰に連絡すべきか(病院の場合、ご自宅の場合)
    • ステップ2: 死亡診断書など、受け取るべき書類について
    • ステップ3: 葬儀社に連絡する際に、伝えるべき情報
    • ステップ4: ご安置までの流れ
  • 効果: 不安でいっぱいの視聴者にとって、具体的で実用的な情報は非常に価値が高く、「頼れる専門家」としての認知を高めます。

次に、スタッフの専門性や人柄を伝える「仕事の裏側」紹介

葬儀の品質は、スタッフ一人ひとりの専門性と心遣いによって支えられています。
故人やご遺族に敬意を払いながら、
プロフェッショナルな仕事の一部を見せることで、安心感を与えます。

  • 内容の例:
    • 祭壇を設営するフローリスト(花屋)の仕事とこだわり
    • 湯灌(ゆかん)や納棺の儀式を執り行う専門スタッフの心構えについてのインタビュー
    • ご遺族との打ち合わせで大切にしていること(担当ディレクターへのインタビュー)
    • 式典を司会進行するスタッフの準備の様子
  • 効果: 普段は見えない部分での丁寧な仕事ぶりを伝えることで、サービスの質の高さを裏付け、スタッフへの親近感と信頼を育みます。


そして、地域の風習や提携先を紹介する地域密着型コンテンツ

葬儀は地域性が強いビジネスです。

地元の情報に特化したコンテンツは、
その地域に住む人々にとって有益であり、
コミュニティの一員としての企業の姿勢を示すことができます。

  • 内容の例:
    • 地域の独特な葬儀の風習やしきたりの解説
    • 提携している地元の仕出し料理店や返礼品店の紹介
    • 地域の菩提寺のご住職へのインタビュー
  • 効果: 「地元のことをよく知っている、信頼できる葬儀社」というポジショニングを確立できます。

まさにその地域における自社の優位性や専門性を示すための、非常に有効な「ポジショントーク」が必要です。

単に情報を発信するだけでなく、
戦略的に自社を以下のように位置づける(ポジショニングする)ための
トーク(コンテンツ)となります。

  • 「私たちは、この地域のことを誰よりも深く理解している専門家です」という立場(ポジション)の確立:
    地域の歴史や特有の風習にまで言及することで、全国展開のチェーンや他の競合他社にはない、深い知識と地域への愛着をアピールします。
    これは、葬儀が「地場産業」であるという特性 と非常に相性が良い戦略です。
  • 「私たちは、地域のネットワークの中心にいる信頼できる存在です」という立場(ポジション)の確立:
    地元の菩提寺や信頼できる提携先を紹介することは、自社がその地域社会に根付き、確固たる協力関係を築いていることの証明になります。
    これにより、お客様は「ここに任せれば、地域のことまで含めて全て安心だ」と感じることができます。

このように、地域密着型のコンテンツは、価格競争に陥るのではなく、「地域における第一人者」という独自のポジションを築き、顧客から選ばれるための強力な理由付けとなるのです。

いかがでしょうか?
このような内容でビデオを作ってみては?


そして、多くの葬儀社のホームページはサービスの羅列に終始し、ご遺族が本当に求めている「心の拠り所」や「故人様を最高の方法で見送りたい」という深い感情に寄り添えていないのが現状です。

USP(独自の強み)を声高に叫ぶよりも、「なぜ、この葬儀社でなければならないのか」という、ご家族の感情に深く訴えかけるメッセージこそが、今の時代に求められています。

今日のお話はここまでです。
またビデオ作成については別途お話いたします。

もしビデオ作成にお手伝いが必要ならご連絡ください。
LINE公式アカウントまたはホームページよりご連絡いただけます。

そして最後に


このポッドキャストをお聞きの方々ならおわかりだと思いますが、葬儀業界の単価が下がりすぎて市場が崩壊しています。
私は、これは業界の悪習、身から出た錆だと思っています。
葬儀業界で起きている昔からのトラブルが未だに国民生活センターや消費者庁に報告されています。


更に社会的に皆さんが矛盾を感じるのが、
株価が上がっていて、
各々のコストも上がっていながら、
コストアップに対して、
給料に反映されていないことです。
エネルギーや多くの食品、
生活必需品を輸入に頼る今の日本は円安のために
持続性がない社会になっています。
そのおかげですべての業種で倒産、廃業、休業が増えています。
葬儀社も例外ではありません。

多死社会ということで異業種が多く一攫千金を狙い、
葬儀業界に参入し、競争が激化しているなか、
葬儀業界の単価は下がり、
顧客からの要求も増えています。
ブレイクスルーはどこにあるのか?

DX化です。
DX化とデジタル化は最終的な落とし所が異なります。
DX化は戦略です。
戦略は考えに一貫性があり、実行可能でなければなりません。
そして更に、理論的であることが重要で、「なぜ」という問いに答える必要があります。

当社は各々の会社の要素を作るお手伝いをしておりますのでぜひお声がけください。

新聞広告に登場する男性が、AI利用を促すメッセージと共にWindows XPのサポート終了を伝えている画像。
今からAIを活用しましょう!

ではまた次回をお楽しみください。
今回もご清聴いただき、ありがとうございました。
以上です。


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