ワーキングメモリを効率よく活用し、正しくアイデアを伝えて営業する

Podcast Season 6 Episode #257
今日は:2025年 12月 30日です

葬儀業界の「人」とAI(愛)に関して、マーケティングをどうするかがテーマです。

一年間のフォローとご購読ありがとうございました。
本日が今年最後のポッドキャストとなります。

葬儀業界も突然、悪徳葬儀社の愚行がバレて大騒ぎの後半でした。
まさか、ここまで騒ぎになるとは思っていませんでしたが、私としてはまともにやっている葬儀屋さんから見たら、まだまだナマヌルイ仕打ちだなと感じました。

さて、後半に入って、東京博善の話題も多くありました。
本当に火葬料金は高いのか?
根本的に他の自治体と比べると、東京23区は遺族へ火葬料金の還付がないからこういう問題になるわけです。
東京博善の価格をダンピングして東京都が東京博善に補助金を出すようなことは言語同断です。
公営火葬場を使わなかった場合、火葬料金は遺族へ「葬祭費」や「埋葬費」として出すことが望ましいでしょう。
なぜそこを議論しないのかが不思議です。

東京都がズルいんです!

東京都内では、普通は亡くなった方が社会保険などに加入していたら喪主に「埋葬料」として一律5万円くらいが支給されますが、申請する必要があります。
基本的に国民健康保険や社会保険などの協会けんぽなどに加入する義務があります。
それならそこから支給すればいいのですがしませんよね。
これは国や健康保険組合からで、各々の自治体からの予算ではないからが問題です。各自治体が公営火葬場を利用しなかった場合のみに支給することで折り合いがつくはずです。

さて、今年の11月1日のjFuneralの投稿を見ていただきたいです。
狩猟型と農耕型の二種類のビジネスがあるとお伝えいたしました。
ご覧になりたい方はホームページで「狩猟型」で検索してください。
もちろん投稿のリンクは書き起こしに貼り付けておきます。 

狩りに行くアクティブタイプと、育てるパッシブタイプの存在です。
だが、その両方に二種類のビジネスマンがいるのはご存じでしょうか?

ひとつは話が長い人、もう一つは話が短い人。
成果はどっちのほうが出るか考えてみたいです。

こんにちは、今のところ、日本でたった一人の葬儀・葬送ビジネス及びマーケティング ポッドキャスター 
有限会社ワイイーワイの和田でございます。
死に方改革® 研究者 及び 旅のデザイナー® 、あの世への旅です。

今日のお話は:ワーキングメモリを活用し効率よくアイデアを伝えるには。

では、行ってみようか!

ワーキングメモリとは例を見て考えましょう:

あなたは葬儀屋さんです。
お客さまから電話があり、これから葬儀の打ち合わせにいきます。
便宜上、取り敢えずご遺体はどこかに安置したということで。

今のお葬式の受注というのはマニュアル化されています。

これは40年前からうちでもやっていたことです。
打ち合わせで、担当者によって「差」があってはならないからです。

マニュアル化することのメリットは計り知れません。
漏れがなくなるからです。

お葬式には打ち合わせする内容がたくさんあります。

例えば、初歩の初歩では、埋火葬許可証を取るときに医者からもらう死亡診断書のチェック。
誤字脱字、本籍や名前、続柄は正しいかなど。
場合によっては昔の人は画数を気にする人たちがいて「点」を外したり、付けたりして登録していた人もいます。厄介です。
今はそれは通りません。
次に予算と葬儀の規模、日程などです。
遺族の家族構成や仕事関係者、現役か引退か、関係にどのような方がいらっしゃるかなど。
葬儀の規模がベテランの担当は把握できます。

ここで悪どい葬儀社は儀礼だから〇〇が必要だとかと言って押し売りをします。
これは基本の祭壇の金額に対する歩合制だけでなくオプション商品の売り付けで動機報酬がもらえるからです。
もうこの時点で問題がありますよね。
これは小さなお葬式がやり始めたキックバック方式のおかげで根付いた悪い風習です。
そもそも3割、4割の手数料を取るから、それにオプションでアメとムチでバックをするやり方。

これもすべてマニュアル化されています。
マニュアル化しないといけない理由は、複雑なイオンの葬儀を含む各葬儀ブローカーがそれぞれ違う方式や案内の仕方や文言があるからです。
契約している葬儀社はその方式に沿ったお葬式の方法や金額設定を行う必要があります。面倒くさいけど、これがブランディングなので。

なぜでしょうか?

脳のワーキングメモリとは?

これは脳のワーキングメモリに注目する必要があります。
脳のワーキングメモリというのは、前帯状皮質(ACC)というところにあり、脳の司令塔である前頭前野に位置しています。
人間がストレスを感じると、よく頭の中が真っ白になるということが報告されています。
この真っ白というのが、ワーキングメモリを「不安」や「心配」というもので埋め尽くしてしまうからです。

そして、このワーキングメモリの特徴は短期記憶で非常に小さい容量です。
長期記憶の中身を引っ張り出すためのメモ帳だと考えてください。

CPUでいえば、内蔵L1キャッシュメモリで、高速に上下左右に情報を移動させるためのバッファー領域程度しかないから、「不安」や「心配事」ですぐに埋め尽くされてしまい、それ以上考えることができなくなってしまう特徴があります。
これを上手に説明しているのが、私の友人の記憶術世界ナンバーワンどころかグランドマスターの池田義博さん、現在一般社団法人記憶工学研究所の所長です。

つまり、要領が悪い人は不安や心配事で脳のワーキングメモリを埋め尽くしてしまい、説明が下手になり長くなってしまいます。

このような方々は池田さん曰くマニュアル通りに説明しようとしても:

  1. 「ちゃんと伝わっているかな」(不安)
  2. 「間違えたらどうしよう」(心配)
  3. 「相手は退屈していないかな」(焦り)

これらがワーキングメモリを占領してしまい、肝心の「マニュアルの内容」や「相手の反応を見る」ための容量が残っていないわけです。
結果、マニュアルを棒読みするか、同じことを繰り返し話してしまいます。
あと、加齢によりワーキングメモリの能力が落ちることも報告されています。

池田さん理論でこれらを克服することが容易にできます。

まず本、とくに小説を読むこと。
小説は共感力が養えます。
私のワークショップに参加された方々なら何度もお聞きしているストーリーテリングですね。
知りたい方は、ぜひメルマガを購読し、来年1月から「ワダ塾」にご参加ください。
これもリンクを貼っておきます。

小説は自分が主人公になり、共感することが特徴です。
数学や科学の教科書とは大違いです。
共感力が上がることで、抽象化レベルが上がるとのことです。
その抽象化レベルを高くすることが大事です。
簡単に理解出来ない内容を理解することで鍛えられます。

更に池田さん曰く、新しいことを生み出す能力です。
生みの苦しみのところまで行かなくても、自分なりの新しい考えや見方、人間関係を生み出すことでもいいとのことです。
大発見や大発明でなくても鍛えられます。


この池田さんの理論では、

通勤時にスマホを使って5分で出来るトレーニングがあります。

  • 「今日、気になっていること」を3つ書く
  • 「今日の説明で不安なこと」を具体的に書く

これだけで短期記憶であるワーキングメモリである脳内メモ帳の容量が解放されます

たまに忘れるためにメモを書くという人がいます。
書き出すことでこの小さいワーキングメモリがクリアされて不安、心配、焦りが軽減されるからです。

そして池田さん曰く単語をイメージすることでACCが活性化されます。

では葬儀屋さん向けにどうできるかを提案したいです。

  • 電車の中で広告や看板の単語を見て、瞬時に映像化する
  • 「葬儀」という単語でお花と静かな空間の映像を浮かばせる、しかも毎回違う映像を思い浮かべてみてください。
  • 「システム」という単語も同様でパソコンと繋がる線やコネクタの映像などを。
    実際、自分に関係ある言葉ならなんでもよろしいのです。

これを繰り返すことでACCが活性化し、ワーキングメモリの能力が高まるとのことです。


葬儀社の教育担当者としては、マニュアルの文言を覚えさせるのではなく、

「このサービスを映像で思い浮かべてください」の教育から始めることが重要です。

映像化できたら、それを言葉にする練習をしてみてください。
そして、その思い浮かべた映像がどのようなものか聞き直し、正しいかどうか確認します。
最初は大変ですが、慣れたら要領よく説明が出来るようになるはずです。
それは、人間の記憶はイメージでしか残らないからです。
この訓練はACCを活性化し、自分の言葉で説明する力を育てます。

いかがだったでしょうか。
マーケティングや営業をするとき、効率のいい脳の使い方によって、お葬式の説明をお客さまにより正確に、そして短い時間で伝えることができるようになります。

ぜひ試してみてください。

以上です。
本日もご清聴いただきありがとうございました。
まだシーズン6は続きます。
そして来年は1月5日の配信を予定しています。
よい年末、そしてよい年をお迎えください。


「葬祭ジャーナル」の jFuneral.comをもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。