気になった記事がありましたのでご紹介いたします。
ライターがライフルホームズプレスの記事で、インタビューが公益社の方です。
公益社(燦ホールディングス)は日本葬送文化学会にてもご一緒させていただいている会社で色々と当方、ありがたくご贔屓にしていただいてます。
https://www.homes.co.jp/cont/press/buy/buy_00782/
ホームズといえばライフルホームズさんです。
この記事で葬儀のマナーや手順に手間取った人たちのことを触れており、喪主の多くが葬儀において後悔していると。そして、後悔していない人たちは事前調査などをしてきた人たちであると。
つまり、記者はこれは葬儀リテラシーと名付けています。
そもそも、なぜリテラシーなのか・・・
そして、リテラシーを上げるにはどうするかは。
そして、公益社さんの狙いは?
記事で書かれている喪主の平均年齢は47.1歳!
実に若いんです。
47歳ですと、最近ではお子さんがまだ中学生の方も少なくないはず。
そんな状態で喪主という大役を務めねばならないわけです。
これは平均値です。若いひとでは20代の方もいらっしゃいます。
自分ではきちんと説明できていたつもりでしょうが、そうでもないことが多いんです。
場合によっては葬儀社の担当者もトンチンカンであることも。
今、若い人だけではなく中高年でも葬儀の打ち合わせをしたことがない方々が多い。
それは医療の発展で、老老介護状態だからこそ。
40歳後半で親の葬儀を出すことすら珍しい時代でもある。
今では、100歳の長寿社会を目指すところで老老介護が当たり前であり、50代ですら葬儀を経験したことがない人も少なくない。私も今年で52歳であるが親は健康(だと思う)でまだまだ先は長いと感じている。ここで車の衝突事故とか飛行機墜落事故とかなければ元気に長生きするだろうと。
さて、そんな時代に、60代になってはじめて葬儀を仕切ることになったら、誰も助言してくれる人がいないわけです。
何がいいのか、何が悪いのか、どう段取りを取っていいのかすら不明になる。
下手したら自分がどこの寺とお付き合いがあるのすら。
そうなると葬儀リテラシー以前の問題になってくる。
この場合、葬儀のことを何一つわからない状態で葬儀を取り仕切ることになると、やはり自分の親のため、自分のための葬儀が出来ずにイラ立ちが多くなるのは目に見えている。
つまり、何を注文するにもリテラシーが必要なのは葬儀だけではない
公益社さんとしてもどんどん自社へ相談しに来て欲しいと思います。
公益社さんは日本で数少ない葬儀社の上場企業です。
実は上場企業は5社しかなく、そのうちの1社です。
若い人でも、両親は祖父・祖母のことを面倒みている人はぜひご相談に来て欲しいと思っていらっしゃるはず。さらに死から訪れる倦怠感、悲しみなどを相談に来られて、そのメンバーだけで作られたグリーフケアのグループもあるからです。
さて、車を買う時でも、欲しいものをきちんと勉強して買うはず。
これは私は何十年も前から皆さんに伝えていることなんです。
自動車も住宅も買うときは下見したり、試乗したり、展示場へ行ったりしますよね。
家電だって同様かと思います。
機能を見たり、重さを見たり、色々と吟味します。
ただ闇雲に「これが欲しい」って言って、買ってみたら失敗したと言うのはいくつもあるかもしれません。(車で言えばナビ機能ですよね!–未だに使いづいらのは何故?)
なぜ葬儀だけちゃんと調べないのか?
そしてそこの葬儀社に行って、話を伺ったり式場を見たりしないのでしょうか?
結婚式ではちゃんと下見に行きますよね?
答えは、リテラシーではなく、消費者から葬儀社への信頼がないからです
そして、自分には葬儀は関係ないと言うのと、関わりたくない、死を直視したくない。
裏を返せば、葬儀社からぼったくられるとかの意識があるからかも。
結果的に、何を注文していいのか消費者は理解していないから、自分の思いを伝えられなくすべて葬儀屋さんに任せているからです。
今は、終活が話題になっているのでかなりハードルが低くなっていますので、ぜひご活用ください。
あと、今年の一般向けの葬儀展示会である「エンディング産業展」は東京国際展示場(ビッグサイト)で 8/22〜8/24 の三日間で、関西ではインテックス大阪にて 11/14〜16 の三日間で開催されていますのでぜひ足を運んでください。
私が所属する日本葬送文化学会(日本でただ一つの葬儀の文化を研究を30年余りしている学会)もエンディング産業展に出展しています。
更に本日(6/29) が最後ですが、東京国際展示場(ビッグサイト)で開催されている葬儀社向けの展示会のフューネラルビジネスフェアが開催されています。こちらは業者向けです。
ミスのない打ち合わせをするには、必ず自分だけではなく、相手(葬儀社)の方も二名は同席してもらうことがいいでしょう。自分も相手も一人だからこそ、言った言わないの水掛け論になります。