Podcast 2021年度 エピソード12 葬儀社のUSP

葬送ビジネスポッドキャスト エピソード12 「葬儀社のUSP」

こんにちは、今のところ、日本でたった一人の葬送ビジネスポッドキャスター 有限会社ワイ・イー・ワイの和田です

死に方改革研究者 及び 旅のデザイナー 、あの世への旅です。

今日は 2021年7月2日 です

葬送ビジネスポッドキャスター 和田裕助

前回のお話、エピソード11は「フューネラル・ビジネス・フェア2021」でした
やはり2年ぶりの開催で同窓会的なイメージもありました。
さらに、やはり2日間というのは3日間より負担が少ないので全力投球しても企業のリカバリが早い。

今回のお話はUSP(Unique Selling Proposition)です。

まず、USPのP (Proposition)とはなにかから説明しないと難しいですよね。

プロポジション→プロポーズなんです!!!

これは提案という意味です。


駅構内や商店街の角にある床屋さんのQBハウスを見たことがあると思います。

男性なら意識されたことは必ずあるかと思います。

1000円カット!

はい、1000円です。(多くが今、税込みでもう少し上がっているけど)

青、黄色、赤で混雑具合を知らせているところ。

美容室での女性版もありますよね。

なぜ1000円で出来るのか。

無駄を省くということです。

シャンプー、リンスが必要ないというお方もいらっしゃいます。

単なる、ササッと枝毛をカットしたり、男性も女性も髪を整えたりするだけで身だしなみがアップできる。

男性なら、さらにひげ剃りを省くとかもあります。
あとはあの吸引器で髪の毛を切りながら吸い取るだけです。

吉野家の牛丼も「早いの、美味いの、安いの」で売り出しました。

無駄を省いて合理性を追求したことです。

ただ、合理性だけでは強みにはならないですよね。

つまり、「捨てる」ことです。

「捨てる」=「やる、やらない」の選択肢ではなく「ない!」ということです

選択肢を与えないことで合理性を追求するわけです。

トリートメント、カラーリングがない

ものを揃えなくてよい、材料も在庫も必要ない

だから10分で終わるということです。

これがQBハウスとかのUSPなんです。


USPは商品やサービスの独自の強さを意味しています。
ユニークは独自性、セリングは販売・マーケティング、プロポジションは提案。

何を捨てる必要があるのか?

USPを考えるときの要素が

  1. 価格(プライス)
  2. 品質(クオリティ)
  3. 速度(スピード)
  4. 独自性(カスタマイゼーション)
  5. 利便性(コンビニエンス)
  6. 専門性(スペシャリティ)
  7. 保証(ギャランティー/ウォランティ)
  8. 顧客満足度(カスタマーサティスファクション)

これをミックスして独自のものを作り上げるわけです。

では、葬儀についてQBハウスの葬儀屋さん版になれるだろうか?

プライシングにてプライスレスにしたければ価格以上のお得感を出す必要がある。

つまりクォリティを極限まで上げるけど、値段は安い。
そして、早いのは色々と省く必要があるから。

独自性は、独自の祭壇または祭壇を省くことで他の飾りで補う。

例えばお線香を省けば香炉の用意もする必要もないし、

花入れの義をやめてしまえば、お花も省けて出棺も早くなる。

棺の蓋の開け閉めもなくなる。

しかし葬儀社の専門性を重視するなら、何らか心に残る儀式をする。

それにより顧客満足度がアップ。

ここまで言うのは簡単。

独自性を追求しておカネをいただくけど、QBハウスみたいにササっとできないのが葬儀。

多く語らないことがよい。

直葬をチョイと良い葬儀の提案にすることでお客様は「葬儀をした」ことで満足する。
しかも直葬と同じくらいの金額で。

複雑な儀式を捨てることで強いUSPを作り上げることが出来るだろうと。

場合によっては、葬儀や儀式でもなく、特別な式場を利用することでもよい。

つまり、すべて整うように工夫された式場でその独自性から利便性、専門性にて顧客満足度をアップできるなら、それでいいのです。


葬儀屋さんも独自のUSPを考える必要があるのはおわかりいただいたでしょうか?

ぜひ、自社のUSPを考えてみてください。

最後に少し私の本の宣伝を。

「死神と呼ばれた男」の本はアマゾン COJPで絶賛発売中です
英語版も出版予定で、すでに、翻訳を書き終えてあり、英語版の表紙は月曜日に再撮影終了。

外国人記者クラブより9月か10月での本の発表の日程調整の連絡が昨日きました。
乞うご期待!


今日のお話はいかがで ございましたでしょうか?
葬儀社の社員、一人ひとりが会社の広告塔です。
人材は宝です。宝をより価値あるものにするのも、価値なきものにするのも社長の判断次第です。
さらに大切なことは、葬儀社もマーケティングする時代です。

マーケティングは、単なるホームページを作ったり、チラシを配ったりするだけではありません。

色々なSNS使うことも大切です。
どれでも試して、自分に会うのを使い続けてみるのがいいでしょう。

そして、ネットで集客するに必要なのはランディングページです。


最近、人気が上がってきたのがこのような音声媒体を利用したポッドキャストです。

クラブハウスからの影響もあるかと思います。

今日のテーマは「葬儀社のUSP」でした。

ぜひご登録を。AppleのiTunes、Googleのポッドキャストでjfuneralとyeyshonanで検索可能です。

近々Anchorを使ってSpotifyでも聞けるようにする予定です。

次回もお楽しみください。

お届けは今のところ、日本でたった一人の葬送ビジネス・ポッドキャスターの和田でした。

ご清聴ありがとうございました。

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